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熱闘!全裸体育祭
【教師 官能小説】

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第36話 『土下座』-1



 膣、乳首、尿道、肛門、再びグルッと回ったところで、膣、乳首、尿道、肛門、たまにクリトリスや鼻の穴が入ったり、脇や臍もまぜたところで、三度膣、乳首、尿道、肛門――。 何度も何度も手を変え品を変え、2番は自分の身体を貶めた。 50番が満足するまでゆうに2時間は超えただろう。 元々プライドが高い2番にとって、今回のような集中攻撃を受け、徹底的に辱められた記憶はない。 さらに辱めてくる相手が本来同格の1組生という点に、2番は少なからず傷ついていた。 ただし、あくまでも精神的な傷なため、外見はいつもの美しいままだ。

「はー、それにしても」

 50番が首をポキポキ鳴らす。 

「貴方って本当に最低なのね。 クサいし、汚いし、だらしないし、緩いしじゃあ、掛け値なしに生きてる価値がないでしょう。 あたしは死んだ方がいいと思うんだけど、貴方自身はどう思ってるの?」

「……」

 2番は、否定も肯定もできず、ジッと50番の瞳を見据えた。 いくら立場的に絶対服従とはいえ、越えられない1線はある。 侮辱、羞恥、屈服ならいざ知らず、生き死にとなれば話は別だ。 仮に首肯したとして、50番なら『だったら死ねば』と言いかねない雰囲気があった。 

「まっ、答えなくても構わないわ。 でも、自分が最低な体なせいで、周りに迷惑をかけまくってきたのは認めるでしょう?」

「それは……認めます。 申し訳……ありません」

 床に正座していた2番は、両手を床に揃え、額をつけて土下座した。 土下座、今日になって何度目だろうか。 少なくとも60回以上、ミジメに這いつくばっている。

「貴方、自分がCグループ生の中で、成績が2位っていう責任感がなさすぎるわ。 貴方がクサ過ぎると、1位のあたしまでクサいって思われるかもしれないし、まして貴方より成績が悪い生徒は、貴方みたいな最低の滓牝以下ってことにされちゃうのよ。 そういう自覚はもってるのかしら」

 ゲシ。 土下座した2番の頭を躊躇なく踏みつける50番。 

「……申し訳ないと思ってます」

「言葉じゃなんとでもいえるのよね。 そうじゃなくて、言葉にするのは当然だけど、キチンと誠意をみせた謝罪が欲しいわ。 チャチな土下座なんかじゃ断じてない、貴方の本気を見せて頂戴。 申し訳ない気持ちを、全力声と全力謝罪でしめすのよ」

 今度は爪先を2番の顎にあて、土下座した顔を無理矢理起こす。

「そんな……急に誠意なんていわれても、ど、どうすれば……」

「謝罪の仕方を気にしているの? 心配しないでいいわ。 そんなこともあろうかと! じゃじゃん〜」

 途方にくれる2番に、50番が取り出したのはペラペラのA4用紙だった。

「湿実寮じゃ、いろんな『謝罪方法』があるの。 どれも、言葉だけじゃない、全身を伴った謝罪なの。 この中から好きなのを選んでやってみせて。 貴方の気持ちが伝わってきた時点で、誠意ある謝罪と見做してあげる。 一発合格もあるかもよ」

 パラリ、A4用紙を2番の鼻先に落とす。 しぶしぶながら、けれど表には感情を出さず、2番は表向き素直に紙を覗いた。 

「な、なによコレ……」

 そこには図入りで様々なポーズがのっていて、どれも史性寮ではみたことのない、奇天烈な謝罪のオンパレードだ。 2番にとって、謝罪とは『真面目』に取り組むものなのに、紙に記されたポーズは茶化しているとしか思えない。 こんな謝罪をやれなんて、正気かどうか疑うレベル――けれど、チラリ、2番が見上げた先には至って真面目な50番がいる。 してみると冗談の類ではないらしい。 

「あんまり時間ないから、さっさと決めなさいよね」

「……わかりました」

「どの方式で謝罪するか、ちゃんと言ってからよ。 元気よく『○○番、○○謝罪、いきます』っていってからじゃないと、謝罪として認めないからね」

「はい……気を付けます」

 2番は上から順に試すことにした。 全体を一読し、改めて1つずつ熟読した上での話だ。 すぅ……大きく息を吸い込んで、

「い、一番! 『ジャンピング土下座』いきますッ!」

 半ばヤケクソに宣言する。 そのまま、ピョコンッ、膝を曲げながら真上にとんだ。 落下しながら膝を下に向け、上半身を前傾する。 脛と膝でもって着地するなり、2番は両手を床について謝った。

「申し訳ありませんでしたッ!」

 膝と手で着地したせいで、肩も足もズキズキ痛む。 その場でジャンプし、着地した時点で土下座を完成させておく――岩男から連綿と受け継がれた『ジャンピング土下座』だ。

「ふぅ〜ん……」

 50番の反応は素っ気なく、つまらなそうな視線が『不合格』を雄弁に物語っていた。『最初だからこんなもんだよねえ』と肩を竦め、2番に次の謝罪準備を促す。
 



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