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変容
【SM 官能小説】

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変容-9

私の腕と脚が裂かれるように開かれ、私は仰向けに体を広げさせられ、ベッドの四隅に手首と
足首を手錠で拘束された。金属の冷たい感触が皮膚を絞めた。彼に自由を奪われたというのに、
私は何か自分を呪縛していたものから解放されるように心と肉体が弛み、弛んだ隙間を縫うよ
うに彼の視線が忍び込んでくる。彼の瞳が孕む危険さは獰猛になり、あの愛おしい接吻を私に
与えた唇は狂気さえを含もうとしていた。

彼は自らの衣服をゆっくりと脱いだ。シャツのボタンが外れ、ズボンのジッパーが引き下げら
れた。彼の身体は力強くうねる海のようにたくましく、琥珀色の堅固な胸肉は艶やかにせり出
し、引き締まった腹部と太腿は彫塑のように優雅で、そして何よりも彼の身体は曇りがなかっ
た。そして肉体の中心は黒いブリーフで覆われ、こんもりと膨らんだものが端正な彫塑のよう
に透けて見えた。


彼の指が私の髪に絡み、梳き、やがて耳朶を擽り、頬に喰い込んだ。私は彼のぎらついた瞳を
嫌でも見なければならなかった。私を支配する彼の瞳…。溶けだした欲情が私の肉体の奥で澱
み、泡立ってくる。

彼に裸体を眺められることで私の肉体は身を揉むように開きすぎ、体のあらゆる突起と窪みが
湿り気を含み始めていた。その湿り気を確かめるように彼の指が私のあらゆる部分を淫蕩に這
いまわった。彼の指先はときに堅く、ときに柔らかく、狡猾で、残忍で、支配的だった。

彼はその行為を、ゆっくりと、気が遠くなるような時間をかけて私に味わわせた。指はやがて
唇に変わり、彼の息づかいとなる。私は彼の支配的な愛撫から逃れようと、もがけばもがくほ
ど、皮膚を剥がれ、より深く、私が知らない淫蕩な生身にされていく。

欲望に蠢く舌は、肌をすべり、翳りをなで、窪みに冷たくねじ込まれる。彼の舌と私の肌が
触れあう音だけが静けさの中で糸をひくように響いている。彼の唇からこぼれた生ぬるい雫が
皮膚に滲み入る。
私たちの時間がどんどん濃さを増していく。息苦しさは甘く蕩け、心地よさは飢えに変わり、
彼に支配される苦痛となり、ふたたび奥深い快感となる。


サタミの舌によって十分に熟れた肉洞の中は、私の意思が放棄され、肉襞は融かされ、溢れだ
した蜜液は、まるで殉教の葡萄酒のように醸造される。彼はブリーフを脱ぎ捨てた。彼のもの
が私の鼻先に示される。それが私を支配するものだということが証しとして示されることが大
切だった。

黒々とした堅固な肉棒の先端は尖り、えら縁は鋭くくびれ、鈍色の光沢をぬらぬらと放っている。
猛々しく獣じみているのに美しく孤を描いた彼の肉根……。私の肌が火照り始め、体の奥を
焦らすような掻痒感が息苦しく拡がっていく。

私は彼のものに敬虔な接吻を求められる。亀頭から洩れた透明の液が私の唇を慈悲深く濡らす。
唇が陰茎の表面をすべりはじめる。彼の湿った繁りが頬を刺す。くびれた薄皮が蒼い血管を浮
き上がらせると、汁がまぶされた亀頭が張りつめ、堅さを含んでいく。私は舌先で亀頭と肉胴
の細いくびれをなぞりながら、堅くなった肉塊の先端をすっぽりと唇に咥えこ込み、頬肉を
強ばらせながら、私を支配するものをしゃぶり続ける。

彼の儀式が始まるのだ、荒々しく、残酷で、淫蕩な、私に対する、私が必要としている儀式が。

私は彼の前の祭壇に差し出された生贄となる。私の窪みは、《彼のために》すでに薔薇色に
染まっている。

私の開いた太腿のつけ根に彼の下半身がおおい被さる。彼の鋼のような楔は、のけ反る私の下
半身に熱く打ちこまれた。空洞が一気に充たされる。楔は窪みを残酷に切り裂いていく。抜き
刺しされながら、堅い楔は奥へ奥へと穴を穿っていく。肉襞が烈しく弛緩と収斂を繰り返し、
楔を喰い絞めようとする。

やがて楔は鋭い矢となって肉洞に射され、子宮に突き刺さり、やがて熱い飛沫を放ち、子宮は
飛沫となった白濁液にじわじわと侵され、精子の群がりに支配されていく……。




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