投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

変容
【SM 官能小説】

変容の最初へ 変容 5 変容 7 変容の最後へ

変容-6

首肌を撫でるようなひんやりとした革が首を包み込む。黒革の首輪は彼が私にプレゼントとし
て与えたものだった。鈍い光沢を放つ黒革にダイヤが埋め込まれ、首元には彼の名前が刻まれ
た金属のプレートがついていた。

きみが、きみらしくなれる首輪だ。それとも女王様のきみにはふさわしくないとでも思ってい
るのか……笑いながら彼はそう言った。

それは私がとても欲しかったものに違いなかった。彼につながれる自分の姿をおそらく私は
ずっと夢みていたような気がした。私は彼にふさわしい女になるために、どんなことも受け入
れなければならなかった。首輪には鎖が繋がれ、伸びた鎖の先は彼の手に中にある。彼の匂い
と体温は鎖に含まれ、彼が鎖を引くと私は彼とつながる。

彼は私に胸の前に手首を差し出すように命じ、金属の手錠を両手首に嵌めた。彼は手錠をした
私の手の甲に接吻し、指先を唇で愛撫した。彼の唇の繊細で優雅な蠢きは、私に対する支配的
な彼の心を含んでいた。


脚を開け……彼は冷ややかに私を突き放すように言った。私は床に尻をつき、両腿の付け根を、
彼の声によってこじあけられるようにゆっくりと開いた。私の身体を支配する彼の強靭な力が
暗黙のうちに働き、その力は熱を含みながら私を彼のものとして無意識に隷属させる。

深々としたソファに腰を降ろしたサタミは、勝ち誇ったように私を見下ろした。薄笑いを浮か
べたサタミは、淫らさに浸るような強い視線で、白い腿の付け根を開いた私の股間をまさぐる。
手錠をされた私の胸の前の手先の指は、彼の接吻で浄化され、薔薇色に染まっていた。


彼は、その指で自慰を行うことを私に命じた。そして、手錠をされた私の手首の先にある指を、
その強い視線で自在に操るように割れ目へと導いていった。

私はただ彼の目を見ていた。彼から注がれる視線だけを喘ぐように求めた。私の指がひとりで
に割れ目をなぞり始める。甘い痺れが蠢き始め、割れ目の筋はすでに湿りはじめていた。私は
無意識に中指で割れ目をなぞり続けた。生あたたかな汁が淫唇のあわいにじわじわと滲んでく
る。 

やがて襞奥がしっとりと潤み、かすかな呼吸をたてはじめたとき、私は忘れていた懐かしい癒
しをからだの中に感じた。中指が割れ目のぬかるみをさすり、えぐり、掻きまわす。

不意に上部の突起に指先が触れる。下半身がビクッと強ばる。肉粒が指腹で擦れ、圧迫され、
淫靡に喘ぐ。彼の視線に操られる私の指の動き……指は私のものではなく、彼そのものだった。

からだと心の奥底からじわじわと押し寄せるような性の渇きが癒され、いつのまに蕩けるよう
に潤み、肉奥を厭らしく濡らす。私のからだは、彼に囚われたようにひたひたとした淫蕩に
充たされ始めていた。私は彼の前で腿のつけ根を開き、ひたひたと押し寄せる彼の蔑むような
視線の光にまぶされ、恍惚感に充たされながら自慰を続けたのだった。




変容の最初へ 変容 5 変容 7 変容の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前