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聖夜の秘めごと
【同性愛♀ 官能小説】

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聖夜の秘めごと-9

 覚えている。
 一生忘れることはない。
 ふたりの男に凌辱される沙耶の姿を思い描いた。
 泣き叫ぶ沙耶の顔を想像した。
 なぜだか、じゅん、とあそこが熱く潤んだ。
「沙耶のおにいちゃんたちね、少し前に休暇で日本に戻ってきたの。相変わらず、ふたりは沙耶の体をオモチャにして、それで」
 今日、この別荘まで沙耶のあとをつけてきた。
『おまえの友達とも遊んでやる』
 晶の前で、兄弟は冗談とも思えない口調でそう言い放ったのだという。
 沙耶は真っ青になってふたりを止めようとしたが、兄弟はそれを振り切って二人がかりで晶に襲い掛かった。
 晶は自分が拒めば沙耶が酷い目に遭うと思い、特に抵抗もしなかった。
 ただ、もうすぐ詩織がやってくると思うと、それだけが気掛かりだった。
 一階の奥にある、キッチンの床。
 ひとりは晶の膣にペニスを捻じ込み、もうひとりは顔を押さえつけて無理やり彼のモノを咥えさせた。
 泣き喚く沙耶の声。
 それが止んだ次の瞬間。
 頭の側にいた男の体が、ぐらりと傾いて横倒しになった。
 腰を振っていた男は「あ」の形に口を開いたまま動かなくなり、そのまま床に崩れ落ちた。
 その後ろに、沙耶が立っていた。
もう泣いてはいなかった。笑っていた。
 手には、薪割り用の斧。
 兄弟の後頭部からは、鮮血が噴き出していた。
 晶は彼らの死体をバスルームまで引き摺っていき、バスタブの中に押し込め、その後で沙耶と一緒にシャワーを浴びた。
 取り乱した沙耶はいつものように晶の愛撫をねだり、相手をしてやるとほんの三十分ほどで正気を取り戻した。
「あとは詩織が見た通りよ。ねえ、わたしたち何か間違ってる? 悪いことをしたと思う?」
 詩織はやっぱり何も言えなかった。
 沙耶は飽きもせず、ぺちゃぺちゃと詩織の陰部を舐めている。
 手を伸ばし、沙耶の赤い頬を撫でてみた。
 沙耶は子猫のように喉を鳴らし、顔を擦りつけてくる。
 可愛い沙耶、綺麗な晶。
 晶の話が妄想でも、現実でも、どちらであってもいいような気がした。
 このふたりと一緒にいられるのなら、平穏な日常など捨ててしまってもかまわない。
 それよりも、彼女たちの特別な友達になれた喜びのほうが大きかった。
 わたしたちの間に、もう秘密はない。
 胸に置かれた晶の手に自分の手を重ねながら、詩織は燃え上がる刹那の快楽に身をゆだねた。

(おわり)


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