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キミの体温 ボクの吐息
【女性向け 官能小説】

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「すげぇいい天気!」
「そうね」

白石はライフジャケットなんか着るの初めて!と言いながら
楽しそうにジャケットを身に付けた。

「新田くんのおうちってお金持ちなんだね」
「そーか?」
「だって、クルーザー持ってるんだもん」
「いや、親父の唯一の道楽ってだけ」
「それに新田くんの車・・・」
「あれは俺の道楽」

自慢の車を気に入ってくれたようで嬉しくなる。

「まさか真っ赤なアウディに乗ってるなんて」
「柄じゃない?」
「ん〜。新田くんらしいかな」

好きな女の子に好きな車を褒めてもらって大満足だ。

「今日は1日楽しもうぜ」

真っ青な海に向かって2人を乗せたクルーザーが走り出した。

思った以上に暖かい今日だけど
それでもやっぱり12月だ。

走ると海風が顔にまとわりついた。

白石はそんな寒さも気にしないかのように
初めての体験を心から楽しんでいるようで
連れてきて良かったと思う。

しばらく走って、誰もいない海の真ん中で
俺は持ってきたランチを甲板で広げる。
今流行りのお店でテイクアウトランチを頼んでおいた。
学生時代、仲間と海に出る時はいつもこれだった。




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