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熱闘!全裸体育祭
【教師 官能小説】

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第32話 『ペナルティ授業、保健と情報』-3

 やがて僅かに便塊が残ったファイバーたちが、ちゅぽん、ちゅぽん、次々に鼻の穴から抜け落ちた。 体内を蹂躙した胃内視鏡ファイバー……自身の大便の味を含め、舌先を窄めて舐める2組生。 ファイバーを綺麗に舐めとらせてから、もとの箱に仕舞ったところで授業終了だ。 号令、挨拶、休み時間。 それにしても誰一人嘔吐しなかったし、失禁も脱糞も耐えきった。 絶え間ない放屁は聞き苦しくて卑しかったが、こればっかりは難癖をつけるには酷だと思う。 『恥ずかしい音をたてるな』といっても、無理なものは無理だ。 少なくとも9号には咎めだてるつもりはない。 ということで、生徒達は9号の想定を上回り、大過なく『体内観察』をやり遂げたわけだ。

「まぁ……本職じゃないし、こんなものかな」

 生徒に片づけをさせながら独り言ちる。 個人的には、生徒がもっと大失敗して、見せしめに厳罰を施す展開なら、もっと楽しめたと思う。 30人以上が同時に苦しむ様子も興味深いが、如何せん絵面が地味過ぎで、9号は不完全燃焼だ。 

「合同授業って、こんなアッサリしてましたっけ……? 他の教室も見に行こうかしら」

 たしか、4時間目は1・3組の合同授業だ。 自分が甘いのか、それとも生徒が上手なのか確かめるには、他の授業の見学に限る。 幸い9号は4時間目が開いていた。

「4時間目は、確か『情報』でした。 正規の授業担当さんならどんな風になるか、空き時間なことだし、丁度いいですね」

 掃除片付けの指図をしつつ、1人頷く9号だった。


 ……。


 金曜4限、情報。 普段はPC教室が授業の場になるが、この日は隣の視聴覚室に1・3組生徒が集められた。 9号は事前に授業見学の了解を経て、教室の後ろの席に座っている。 1組少女が席につき、3組少女が教室後方に並んだところで、情報担当がスクリーンに持参した映像を写した。

『――ニューロンにおける閾値をこえた活動電流を2進法パルスに扱う試みは『生体コンピューター』の企画と共に推進されてきました。 痛点検査針を直接神経に接続た上で、脊髄反射を利用した信号伝達から始まった『生体コンピューター』……現在ではセンサーの発達により、肌ごしにパルスを感知できるようになっています』

 スクリーンに写っているのは『生体コンピューター』発展の歴史だった。

 100人を超える全裸女性がギュウギュウに10メートル四方の箱に詰められ、それぞれの女性は膣からケーブルが伸びていて、箱の側面にあるモニターに繋がる。 モニターには『10✕5=』や『24✕44=』といった2桁✕2桁の掛け算が撃ち込まれ、その度に女性たちの尻がビクンビクン、激しく跳ねて『50』『1056』といった計算結果が打ち出される。 女性の膣痙攣(ちつけいれん)を利用した『電卓』で、最初期の『生体コンピューター』だ。

 続いて坊主頭に剃髪し、モニターを抱えた全裸女性がスクリーンに映し出される。 女性の頭にはいくつも電極が繋げてあり、それぞれがモニターへ伸びている。 女性は目を閉じていたが、合図を受けてほんの一瞬瞼を開いた。 眼前には平仮名で『お』と大書した半紙がある。 すぐに女性は目を閉じ、眉間にしわを寄せて唸っていたが、やがてモニターに『お』という文字が打ち出された。 もう一度合図を受け、また一瞬目を開ける。 彼女に示された平仮名は『ま』。 文字を確認して即目を閉じ、しばらくして『お・ま』の二文字がモニターに表示される。 女性は、視界に入った文字を強く念じることで『視覚情報』をモニターに投影する装置を頭につけていた。 一見すると肌に接着しているように見える電極だが、実は頭蓋骨に隙間をあけて脳の表面に接しており、簡単に取り外しが効くシロモノではない。 身を呈した女性を敢えて表現すれば『人間ワープロ』『人間キーボード』といったところか。

 『人間マウスパッド』『人間マウス』『人間エクセル』『人間パワーポイント』といった様々なパソコン関連映像が流れたのち、『現在、簡易機能のみであれば、生体コンピューターは実用段階に入ってます』というナレーションで映像は幕を下ろした。



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