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キミの体温 ボクの吐息
【女性向け 官能小説】

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何でここに来たんだよ。
なんて聞いてしまえばスッキリするかもしれないこの気持ちは
確かめるのが怖くてそんな事は聞けない。

男の事を知っているのが俺だけなのかもしれないし
今日は誰かと居たい気分なだけかもしれない。

それでも・・・
それでもココに来てくれた事実に俺は嬉しくて
その『誰か』に俺を思い出してくれただけで
それだけで十分だと思う。

こんな・・・
何も求めないほんの少しの相手の行動で嬉しくなるのって
いつ以来だっけ?

俺は20代の若造のくせに
ずいぶん長い事女にドキドキしていなかったななんて思うと
隣に立っている白石が急にさっきより愛しくて

ココにいる理由なんかどうでも良いじゃないかと思った。

ココにいる事実だけが俺には大事で
男と別れたという事実だけが俺には大事で

もう、それだけで今すぐにでも白石を抱きたいと思った。

でも、自分のその気持ちより白石を大事にしてやりたくて
白石の気持ちの整理がつくまでそっと待っていようと心に決める。

「タクシー遅いな」

2本目のマルボロが短くなった時
目の前にタクシーが流れ着いた。




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