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「そば屋でカレーはアリですか?」
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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07.真相-1

七《真相》
 あたしは嶺士が智志君に誘われて客間に入った後、食器の片付けを急いで済ませ、洗濯をするために洗面所に入りました。洗濯機を回し、そこを出てリビングに戻ったあたしは、客間から聞こえる二人の声に耳を澄ませていました。
 あたしはリビングのソファに座って雑誌を読んでいましたが、耳は客間に向いていました。しばらくすると部屋から声がしなくなりました。胸騒ぎを覚えたあたしは客間のドアをノックしました。
 少し焦ったような智志君の声がしました。「ど、どうぞ」
 あたしがドアを開け、中を覗くと、嶺士が畳の上で大の字になって寝ています。飲み疲れたのでしょう、口を半開きにして気持ちよさそうに眠っていました。
 彼の着ていたTシャツの裾はめくれ上がり、胸が大きく露わになっていました。そしてジャージのハーフパンツは膝まで下がり、黒い下着が見えていました。
「ごめんね、智志君、上に連れて行くから」
 あたしは嶺士の身体を揺すって起こしました。彼は目を擦りながら服を元通りに整え、ふらふらと客間を出て行きました。あたしはおぼつかない足取りの彼の身体を支えながら階段を上り、二階の寝室に入りました。嶺士はそのままベッドに突っ伏してすぐに眠ってしまったようでした。

 あたしはリビングに戻り、客間のドアをノックして、小さな声で智志君を呼びました。
「ん? 何? どうしたの? 亜弓ちゃん」
 あたしはドアを開けました。
 智志君は布団に横になっていました。枕元のワインのボトルはほとんど空になっていました。
「ごめんなさい、寝てた?」
 赤い顔をした智志君は身体を起こし、目を擦りました。
「何か用だった?」
「お話があるの……」
 あたしが恥じらったように言うと、智志君はよろめきながら客間からリビングに出てきました。

 立ったままあたしと智志君は向き合いました。彼の顔は飲んだワインのせいで赤く染まり、足は少しふらついていました。
 あたしは少しこわばった顔で智志君の顔を見つめました。
「智志君、あたしを抱いて欲しいの」
 そう言ってあたしが智志君の手を取ると、彼はびっくりしたように目を見開き、緊張した面持ちでそれでもあたしの目を見つめ返しました。
 しばらくして彼の胸に手を当てて、あたしは小さな声で呟きました。
「身体が疼いてるの。ね、お願い……」
 それは賭けでした。
 智志君は泣きそうな顔であたしの目を見つめています。あたしは彼の頬を両手で包み込み、顔を近づけて唇を重ねました。彼はぎゅっと目をつぶり、固く口を閉ざしたままでした。
 口を離したあたしは彼の逞しい身体をぎゅっと抱きしめ、部屋に戻るように彼を促しました。

 客間に敷かれた布団の上に智志君を横たえたあたしは、着ていたものを脱ぎ、黒い下着姿になりました。彼は怯えたような表情で、それでもはあはあと息を荒くしながらあたしをじっと見上げていました。
 あたしは彼のハーフパンツに手を掛け、そっと脱がせました。彼は黒いぴったりとしたビキニタイプの下着を身につけていました。偶然でしょうか、嶺士も同じようなものを数枚持っていて、智志君のその下着姿を目にした時、ベッドの上での嶺士を思い出さずにはいられませんでした。
 智志君は焦ったように上半身を起こしました。
「あ、亜弓ちゃん、だめだよ……」
 弱々しくそう口にした智志君ですが、あたしが彼の半袖のスウェットをめくり上げ、露わになった厚い胸板をそっと手のひらでさすることを拒みませんでした。
 あたしはそのままそれを脱がせ、自分のブラも取り去ると、再び彼を仰向けにしてその身体に覆い被さりました。二つの乳房を押しつけて、彼の身体を包み込むように抱きながらあたしは彼の唇に自分のそれをあてがいました。智志君の唇はさっきよりも柔らかくなっていて、あたしの舌を受け入れてくれました。彼の身体は小さく震えていました。



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