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サンタ・カンパニー
【ファンタジー 官能小説】

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-8

莉奈が達する姿を見て、今度はこちらの身体が限界ギリギリになっていた。


「はあっ……はあ……」


「莉奈……気持ちよかったか?」


「……っ」


我に返ったらしい彼女は俺から目を逸らし、下唇を噛んでいる。


そう言う仕草の一つ一つすら、いちいち愛おしい。


「恥ずかしがるなよ、すげぇエロくて、すげぇそそられた」


「……バカ」


むくれて口を尖らせる莉奈の額に自分のそれをコツンとぶつけ、フッと笑う。


「莉奈があまりにエッチな顔と声で俺を煽るからさ、もう限界なんですけど」


キスをしてから耳元で囁くと、


「……あたしだって早く欲しいよ」


と消え入りそうな声。


あーたまんねぇ。


「んじゃそろそろ挿れていい?」


耳たぶを甘噛みしてからそう言うと、彼女はまだ弾む息をなんとか整えながら、


「……早く挿れて……」


とぎこちなくそう言ってくれた。





「あんっ、あんっ、あんっ」


古いベッドは、彼女を突き上げる度にギシギシ鳴っている。


シーツは莉奈の体液ですっかり湿ってしまったが、構わず俺達は繋がりながら夢中でキスを交わしていた。


「あんっ、んっ……ふぁ」


絡む舌でお互いの口周りまで汚してしまっても、もう止められない。


莉奈の首筋や乳房に赤い印をつけたり、彼女は俺の背中に爪を立てたり、きっとそれは獣のように交わり合っていたように見えただろう。


確かに今の俺達は、快楽を貪り合うことに必死で、それ以外のことなんて考えてなかったのだ。


夢威叶のことも俺の仕事のことも、大切だってわかっていながら、この刹那的な快楽に溺れてしまった俺達は、どうしようもなく愚かだった。


それでも込み上げる感情はどうにもごまかしがきかなくて、いつまでもこのままドロドロに溶け合っていたかった。





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