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『まほうのパティシエ ピュア☆ドルチェ』〜せいなるよるの おとどけもの〜
【ファンタジー 官能小説】

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とうじょう!まほうのパティシエ-5

『ググ、よ、よくも』
『ひ、ひるむな、ヤレ!!』

不自由な手足を引きずりながら向かってくるアリさんたち。

「もう、公務執行妨害だよ〜!?」
しつこいアリさんたちにため息をつきながら、もう一度。
「マジカル・デコ!!」
動きのにぶいアリさんを尻目に、デコペンをかざします。
「チェンジ、ナースフォーム、デッコレーショーン!!」

さわやかなミントの香りがふりそそぎます。

うすいグリーンのナースキャップ。
同じ色の、身体にピッタリフィットした、ワンピース型の制服。
ひざ上丈のスカートからのぞく太ももを純白のニーハイストッキングが、そのつま先を白いナースシューズが包んでる。
首から下げた聴診器の先端には、まほうのデコペン。
「強制入院、召っし上っがれ♪」
そう、今度は看護婦さんに変身しちゃいました。
「どれどれ、フンフン……ふんふん」
重い手錠や足枷に苦しむアリさんたちを、ひとりずつデコペンの聴診器でツンツン、ツンツン。
『うわ、さ、さわるな』
「これはイケませんねぇ……おチュー射しまぁーす!!」

しゃきーん♪
聴診器だったデコペンが、おっきなガラスの注射器に、はやがわり!!

『ぐわっ!?』
『や、やめ、ヤメロ!!』
『おいそれ、ちょ、ま……』

「だーいじょうぶ大丈夫、痛くないイタくなーい……保険対象外だけどね?」
ぶっすん♪
ちっくん♪
ぷっすん♪

『『『ほわわわわぁ〜〜ん』』』
おチュー射されたアリの患者さんたち、うれし泣きしながら、けむりのように溶けて消えてしまいました。

「はい、次のかたどうぞ〜?」


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