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キミの体温 ボクの吐息
【女性向け 官能小説】

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金曜日。
いつもの終電ぎりぎりの退社時間より数時間早く仕事を切り上げた。

「花金だから」

そう皆で笑い合って、濃紺のダブルのスーツでそれぞれの遊び場に散って行く。
俺と同僚の加賀はタクシーに乗り込んだ。

「横浜ベイサイドクラブ」

運転手にそう告げて、新山下の倉庫に向かった。

「あの橋、いつできるんだっけ?」
タクシーの中からいつまでも工事中の横浜湾に浮かぶ橋を眺めて加賀に聞けば
「2年後。建築営業と先日も確認をとった」
ああ、うちの会社のあの橋の担当は加賀か。
「名前は?決まってるんだっけ?」

「横浜ベイブリッジ」

「そうか」
あと数年したら、この新山下からもあの橋が良く見えるんだろう。
横浜港に大きくかかる橋はそのデザイン性と話題性で
横浜の新名所になるはずだ。

「ランドマークの着工も決まったって?」
「あぁ、90年から着工する」
「日本で1番の高さになるはずだよな」
「そう。でも300mの許可が下りてないんだよな」
「ふぅん・・・羽田か?」
「そう。飛行基準にひっかかるらしい。
みなとみらいの一帯に建築物高度制限が出てる」
「なるほど。300は無理か」

世界基準でのスーパートールビルに日本初になりたかったが・・・
それは難しいか。




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