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処女懐胎実験
【ロリ 官能小説】

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第2話 『司祭にとって』-5

 ……。

 

 神学の徒として、いくら年齢を重ねようとも、研究と無縁でいるつもりはない。 聖書には解明すべき奇跡が複数ある。 私の命が尽きるまでに、1つでも多くの事象に解決の糸口を見つけることこそ、神学を修めた者の責任だと考える。 中でも衆目そばだつテーマが、聖マリヤが聖天使ガブリエルより受胎告知を受け、精霊と一体になって身籠り、処女でありながら出産した事実だ。 果たしてマリヤは、或はルカは事実を述べたのか? それとも、キリストを原罪から無縁とする一連の出産経緯は、事実に反していたのだろうか?

 処女懐胎は可能か否か。 『処女懐胎は可能』『マリヤやルカは虚偽を申し立ててはいない』『聖書の記述に欺瞞はない』という教会の立場を正当化するには、マリヤと限りなく同じ状況で妊娠し、出産する乙女が1人存在すればいい。 マリヤと同じ背格好で、マリヤと同じ栄養状態で、マリヤと同じ人種で、マリヤと同じ年齢で――処女性、すなわち『処女膜』を保ったまま出産する事例があれば、事足りる。

 今回、少女は無事に出産した。 ならば、少なくとも処女性を保ったまま妊娠、出産することは可能といえる。 今回は聖職者の精液、すなわち私の精子で少女を身籠らせたが、少女は私との行為に気づいていない。 おそらく私が伝えたように『精霊と一体になった』と思っていることだろう。 仮にマリヤが同じ状況になったなら、今回同様、聖なる御子と心から信じてキリストを産み落としたことだろう。 ということは今回の事例をもって、処女懐胎を疑問視する異端どもに、一石を投じることができる。

 これだけ神学に貢献したのだ。 過度の負担で少女の膣は裂けてしまったが、なぁに、若いうちは傷口などすぐ消える。 かえって伸縮して具合がよくなろうというものだ。 肝心な子宮へのダメージはそれほどでもあるまいし、初潮を迎えてすぐに強制着床させたことを含め、私の研究を神はお喜びになるだろう――……。

 

 ……――などともったいをつけるてみたが、そんなものは建前に過ぎない。 信仰厚い無学な輩(ともがら)は、私たちに生活の糧はもちろん、娯楽を供する義務がある。

 今回、神学の名を借りて、少女の体を隈なく観察できた。 やはり、女は純真に限る。 男を知り、割れ目からはみ出した生臭い肉には興味はない。 淑やかに蕾み、繁みを抱かず、天真爛漫にすべてをさらけ出す山麓の湧き水こそ、私が賞味するに相応しい。 然るに私の聖なる樹液を受けとめるには、未開の耕されざる地であり、果てしなく窮屈な葛藤を伴い、神聖な膜で守られた秘密の小部屋、少女そのものでなくてはならない。 

 十月と十日に渡り、私の精を少女が暖める様子を観察する。 1人の少女に、私の精をすべてに優先して行動させる。 処女膜が内側から、私の子孫によって破られる様子を観察する――我ながら面白い実験だった。 

 今後だが、既に『神学研究計画1192号』を法王庁に提出している。 キリストを出産したマリヤは、その後も6人子供を為したといわれるが、初産でキリストを難産した少女の子宮に、それだけの精気が残されていたかどうか? しかも相手はヨセフ、いくら壮健で賢明だとしても、90代を越えた老人だ。 題して『聖御子後の出産可否の検証』、この計画が承認されれば、少女はこれから私――今年でちょうど数え年で95になった――と定期的に性交し、最低6度妊娠することになる。 

 無事に妊娠、出産できれば良し。 出来なければ、また何か新しい実験の材料にすればよし。 私に認可済みの『計画』が他にもあり、彼女以外にも17名の少女を『処女懐胎』させなければならないから、彼女にかかりきりになるわけにはいかないだろう。 ただ、彼女の容貌は非常に好みで、手放すのは惜しい。 どちらにしても『神学研究計画』が受理されれば、神の御名の下、少女の身体はずっと私の所有物になる。 もはや処女膜を気にする必要はないし、妊娠後の性交を禁じる法もなく、例え流産したとして、また妊娠させればいいだけの話。 いつでも、どこでも、好きなだけ痩せっぽちな彼女を抱いて、たっぷり、溢れるまで神の慈悲を注ぐことができる。 少女自身が私色に染まるまで……神の御心の赴くままに。 

 私の計画1192号。 神学に対する貢献を旨とした、聖書を裏付ける科学的実験。 対象は、ええと……エレナだったか、ハンナだったか、リザだったっけ……ともかく名前は忘れたが、私好みに股が匂い、線が細くて華奢な少女だ。 計画の受理が、待ち遠しい。 


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