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真っ赤なリース
【スポーツ 官能小説】

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第4章 過信が生んだ落とし穴-1

「ハァハァ…お前、濡れないなぁ。気に入ったよ。ご褒美に中出ししてやるよ。」
もはや美弥妃は意識朦朧状態で呻き声を零すのが精一杯であった。中出しでもなんでもいい、早く終わってこの激痛から逃れたい…、そんな気持ちで一杯であった。

「ほらイクぞっ!うっ!!」
極悪非道な男も快感に登り詰める時の表情は一般的だ。意識朦朧とする中、そんな表情を見ながら美弥妃は絶望の中出しを受け入れた。ドクっ、ドクっと流れ込んでくる精子に、もはや何の抵抗もする気にはなれなかった。妊娠する危険性よりもようやくこの激痛から逃かれられた方が余程ましにも思える程に美弥妃は痛めつけられたのであった。

「ふぅぅっ…気持ちよかったぁ…」
「早く代われ!」
澤田が骨抜きになり、小森が獲物に夢中になったその瞬間、それまで息を潜めて身を隠していた複数の女が一気に出口に向かい走り出した。

「あ!て、てめぇら!!」
小森は慌ててしまい体勢を崩し倒れてしまった。澤田は快感の余韻で床にどっぷりと座っていた為に意表を突かれ腰がすぐには上がらなかった。その隙に5人の女が次々と出口から表へ逃げ出してしまった。
「待て!この野郎!!」
澤田も小森もとてもではないが表へ出れるような格好ではなかった。慌ててズボンを履き逃走した女性の後を追うべく出口から飛び出した。

澤田が出口から飛び出した瞬間、目の前に1人の女が立っていた。「ん?お、お前は…!!」
澤田には見覚えがある顔だ。そう、この桜町に暫く張り込んでいた朱音である事はすぐに分かった。

「あなた達、中で何をしてたの?」
「あ??別に…?」
明らかな動揺を見せた澤田。遠くへ逃げようと思えば逃げられたであろう女性らは朱音の背後で怯えながら様子を見ていた。
「みんな、あっちに交番あるからそこに行きなさい。こいつは私が食い止めるから。」
朱音に促され女性らは走って交番の方へと走って行った。
「ちっ、お前、まだ張ってたのかよ。」
舌を鳴らして嫌気が差したような顔をした。
「良く観察しているようで。」
怯まずに答える朱音。その時遅れて出てきた小森も朱音の姿に気付いた。
「ん?お、お前がどうしてここにいるんだよ!?」
そう驚く小森に不機嫌そうに吐き捨てる。
「お前が張られてたんだろ!」
「てかお前がもう居ないから大丈夫だって言ったんじゃん!」
「油断するなと言ったろ!」
「油断してねーし!」
小競り合いが始まりそうな雰囲気に澤田が歯止めをかける。
「まぁ仲間割れをしている場合じゃない。てかマズい状況だな。あいつらは交番へ駆け込んだからもうじきここには警察が押し掛けて来るだろう。小森、こいつは俺が食い止める。だから金とあの女を連れて逃げろ。俺も後から合流する。あの場所で、な。」
「オッケー。あの場所で。」
小森は朱音の様子を伺いながら店舗の中に戻って行ったのであった。


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