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エクスタシーの匂い
【SF 官能小説】

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全国大会へ-9

麻理子が偉そうに言っている。
「おはよう、屋根付きの所だろうな。」
「そうだと思う。こっちの方が近いよ。」
階段を上がると、スタンドに出た、後輩たちが、手を振っている。
階段状になっている観客席をスポーツバッグを抱えて、上がって行った、ほぼ満席だ、小学生は父兄も来てるから、人数が多くなるのだろう。「いい場所取れたなあ。」
「朝めっちゃ早く 来ましたから。」
後輩たちが自慢気にいった。
「しかも、一段下は商業の女子部ですよ。」
「おー、よくやった。」
麻理子がにらんでる。
「そろそろアップに行ったら、バトン合わさなくていいの。」
「そ、そうだな、着替えたら行こう。」
メンバーが着替えて、バトンをもってサブトラックに向かった。
小学生や中学生がメチャクチャなバトンパスの練習をしている。指導者は何をしている。
孝太郎達が練習を始めると、その迫力に周りが止まって呆然としている。
ほんとうのバトンパスを見せてやる、よく見ておけよ。
「ハイ!」「ハイ!」スピードが落ちる事なくスムーズに渡っていく。
周りから拍手が起こった。
「なんか、照れ臭いなあ。」
「やりにくなぁ。」
「気にしないでやろう。」
中学生の女の子達がおそるおそる、吉見の所に来た。
「すみません、吉見孝太郎さんですか?」
「そうだよ。」
「キャーッ!ヤッパリ、キャーッ。」
ピョンピョン跳び跳ねて喜んでる。
周りから注目される。
「すみません、一緒に写真撮ってもいいですか?」「いいよ。」
みんな腕にしがみついて、肘に胸を押し付けてくる。ポヨンとした感触が、ドキドキする。
メンバーは呆れて見ている。
「まぁしょうがないね、週刊紙載っちゃったからな。」
早いめにアップを切り上げた。
予選はまったく調子が出なかった。
「本気出してくれよ、全然やん。」
メンバーから指摘された。
「上に跳ねてしまって、スピードに乗れなかったよ、」
「決勝はお願いしますよ。」
麻理子がやってきた。
「女の子達から、チヤホヤされて、調子こいてるから、だよ。」
「お前が週刊紙とかに、かってに載せといて、それはないんじゃないの。」
麻里子の目がつり上がった。
「ふん、私帰る、つまんない。」出た、お嬢様のわがままな態度まるだし。
「ふーん、さようなら。」
麻理子は振り向かずに帰って行った。
競技場を出て泣きながら歩いている。
「孝太郎なんて知らないから、イジワルだし、あんな言い方しなくてもいいのに。」
気まずい雰囲気が流れたが。
「気持ち切り替えて行こう、あんなのいない方がのびのびできるわ。」
メンバーは苦笑いだ。
決勝は工業高校のおかげで万年2位の吉見達が少しの差で勝った。
アンカーの馬渕が興奮して言った。
「いけるーて思ったで、吉見がノリノリやったからなー予選と別人や。女、おらん方がえんとちゃうか。」
「そやな。」
スタンドにもどって、帰る用意をしていた。
「1位おめでとうございます。」
彩月だ、顔を見て、アソコの匂いを思い出した。
「おい、今から俺の家で打ち上げするけど商業の女子部、来るか、工業の3年も来るで。」「えーいいですか?、みんなー行くー?」
「はーい。」
17人になってしまった。公衆電話から家に連絡する。おかんは嬉しそうだった。
週刊紙に載ってから店が忙しいから、機嫌がいい。
「入ってよー、どうぞどうぞ、」
お好み焼き屋だが座敷がある。
人数分のグラスとアイスペールとペットボトルのジュースが用意していた。
「男と女の子、交互に入ってよー。合コンみたいだな。」
お好み焼きとホルモン焼きうどんやイカのゲソ焼きがテーブルいっぱいに、並んだ。
「それでは、みんな、3年間お疲れー、カンパーイ。」
「カンパーイ。」みんな笑顔だ工業の吉見のライバルもいる、2年生までは負けていた、3年になって、スランプに入って記録は伸びなかった。「お前急に伸びたな、どうして、後半落ちなくなったの。」
「へへ、見てても解らないか?実はなコツがあるんだ、それはな、……で……するだろ。」
丁寧に教えた、かなり驚いた顔をした。
「車みたいにギヤチェンジするんだ、あーすぐに試したい、でももう、シーズン終わりだもんな。」
「大学は行くのか?」
「ああ、推薦で決まってる。」
「来期に試せよ、おもしろいぜ。」
商業の女子が口説かれている。みんな楽しそうだ、良かった。「おかぁ、ありがとう。」
「あんた、おかしいで、まぁ週刊紙効果がいつまで続くかわからんけど、儲かってるわ、これぐらいええで。」
何組かカップルが出来たみたいだ、彩月が吉見を見ている。
「どうした、楽しんでるか。」
「お好み焼き、すごく美味しいです。」
「おかんも喜ぶわ。」
「佐智子、工業の人に口説かれて、OKしたみたいです、吉見先輩の事はあきらめたみたいです。」
「あーそれは良かった。ちょっとおしい気はするけどね。」
「先輩は明日からも練習来られますよね。」
「ああ、全国大会もあるし、大学でも、陸上競技するから、練習は卒業してからも、するよ。」「じゃぁ、当分顔、見れますね、安心した。」
「ああ、そうだな、ハハハ。」
「今日、彼女さんと、喧嘩したんでしょ。」
彩月が嬉しそうに言った。
「早いなぁ、だれが言うたんや、まあ、そんなこともあったなぁ。」
「あのー……、もしもあの。」
「また二人で会いたいッてか?」
「はい、……ダメですよね。」
「いや、近いうちにさそうよ。」
「ほんとですか、待ってます。ありがとうございます。」
全員の住所と電話番号を書いてもらって、人数分コピーをとって、配った。
「学校を越えた、陸上競技の仲間や、来年のお盆に集まろう、もう時間や、今日はありがとう。」ワイワイ言いながらそれぞれ帰って行った。


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