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猿の夢
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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猿の夢-1

その頃、僕は広告代理店に勤務する25歳のサラリーマンでした。
いわゆる上場企業で当時は羽ぶりも良く、週末になると都内にあるクラブに通っていました。その当時、クラブの常連の女の子で狙っている子がいました。沢尻エリカ似の美人だったので、エリカと呼ぶことにします。

エリカはいつもマサコという友達と一緒にクラブに来ていました。
このマサコという子もわりとかわいかったのですが、エリカとは比べものになりませんでした。エリカは僕と同じ25歳で、身長は170センチちかくある長身。健康的な小麦色の肌が整った美貌によく似合っていました。僕はわりと背が高いほうなので違和感はありませんが、ふつうの男だとエリカは近寄りがたいタイプだったと思います。あの涼しげで切れ長のクールな瞳で見つめられたら、ふつうの男なら圧倒されてしまうかもしれません。

エリカやマサコと直接話すようになったのはDJの知り合いを介してだったのですが、あとでDJに聞くとエリカは今彼氏がいない、とのことでした。僕が本気になったのは言うまでもありません。それ以来、僕とエリカ、そしてマサコの3人はクラブで出会うとよく一緒に飲むようになりました。
僕は当時、かなり調子にのっていたと思います。働いてる会社も一流だし背も高いし、顔も悪くない。だからエリカくらいの美人を手に入れて当然なのだ、という思いがありました。なので、何回かデートをして「付き合おう」と言ってもはぐらかすばかりでなかなか応じてくれないエリカに少しムカついていました。

「・・・エリカはプライド高いからねー。でもわたしは木村くん大好きだよ!」
そう言って、ほろ酔いのマサコは僕の腕に大胆に胸をあてて来ました。
カウンターでエリカが男につかまって熱心に口説かれているのが見えました。この男は古田といって、クラブの常連客です。数回話したことがあるのですが、外見は若く見えても実は40歳過ぎのオヤジで、エリカに夢中のようでした。
(・・・あんたに釣り合う女じゃねえよ・・)
身長も160センチくらいしかなく、エリカに媚びへつらうだけの中年オヤジに軽蔑の眼を向けると同時に、自分をほっといてオヤジなんかの相手をしているエリカにだんだん腹が立って来ました。あの時僕も酔っていて、とにかくセックスがしたかったというのもあります。僕はそのままマサコのマンションに行ってセックスをしました。エリカを嫉妬させてやりたいという、今から思えば大いなる勘違いもありました。


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