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匂いの香り
【熟女/人妻 官能小説】

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突然の別れ-1

2年後孝太郎は美容師免許を取ってから渋谷の大手美容室の店長になっていた。
理恵子が一流のトレーナーをどんどん呼んできて、孝太郎を鍛えてきた。本人の才能と努力もあったのだが。
アメリカでの写真集がきっかけで、日本でもモデルの仕事もしている。
21才の店長は業界の中でも有名だが、本人はいたってマイペースだ。
理恵子はアメリカで生け花教室を確実に増やしている、5人の婦人の協力者がいるからだろう、孝太郎を抱かせた効果はかなりあった、弱味を握った意味もある。
理恵子は51才だ21才の孝太郎を何時までも愛人としてつなぎ止めて置くのは、可哀想と思っているが、手離したくない気持ちも強い。「コオちゃんは美容師もモデルの仕事も巧くいって収入も増えたでしょう。」
「そうだね、怖いぐらい巧くいってるよ、理恵子さんのおかげだね。」
「私の愛人のままでいいの?」
「えー理恵子さん ぼくに飽きたの?棄てるの?」
「ちがうよ、こんなおばちゃんよりもっと…。」
「もう、嫌いになったら言ってよ、ぼくは理恵子さんがいいから、変なこと言わないで。それに理恵子さん結婚してないから愛人じゃなくて恋人だよ、そうでしょ?」
「そうだけど…うん、そうだね、フフフッ。」
理恵子は孝太郎と会うと元気になる自分が好きだ。
二人が会ってキスをしている所を写真週刊誌に載ってしまったが、ふたりとも独身だからレポーターの質問に孝太郎があっさり認めてしまう。

「はい、付き合ってますよ、なにか?」
「凄く、年齢差がありますね。」
「えーそうですか、そんなの考えた事ないですぅ。」「どういったところが引かれます?」
「チャーミングですよ見た目も性格も それにゴージャスで頭がいいし、芸術的センスもあるしファッションセンスもあるし、肌は綺麗だしプロポーションも最高だし いつもいい匂いしてるし。何より優しいしね。」
「何時からお付き合いされてるんですか?」
「2年ぐらい前かなぁ 楽しいですよ、いいですか、失礼致しま〜す。」
テレビで流されると反響が凄かった、
2年前の写真展やミニ写真集のセクシーなシヨットもモザイクが入って放送された。
ホストクラブのユイさんの描いた油絵もモザイク入りで放送されてしまった。
リポーターの意地悪な質問にも孝太郎はゆるーく反すので、ますます人気は上がっていった。
「あーあの写真集撮った時とか絵のモデルの時は まだ童貞だったかなぁ ハハハ。」
おばさまタレントからの応援コメントも後押ししてバラエティーにも呼ばれるが、使い捨てにされるのは分かってるから、あくまでも美容師メインで仕事をしている。
理恵子の生け花教室も大盛況だ。
マスコミを気にせずデートをすると、ニュースにもならなくなる。
「コオ君のゆるーい性格のおかげで 乗り切った感じね、ありがとう。」
「酷いなぁ、ほんとうに理恵子さんが好きだし、嘘は言わなかったからだよ、フフフッ」
「コウちゃん……結婚する?」
「うん、いいよ、結婚しょう。」
「ほんとに?ほんとにそう思ってるの?」
「こんなこと冗談で言えないよ。」
「コウちゃん………私子供産めないよ…いいの?」
「理恵子さんが好きだから。」
理恵子は泣き笑いだ、喜びが抑えきれない。
理恵子は孝太郎の実家に挨拶に行った。
父親はいない 15年前に亡くなってる母親はお好み焼き屋をしている、兄夫婦は同じ町に住んでいる。
理恵子は自分よりも年下の母親に戸惑ってる。
「二人の事はテレビや週刊誌でみてますよ。孝太郎は小さい時からチョッとマザコン気味のところがあったし、近所のお姉ちゃんやおばさんに可愛がられてたから、何となくわかりますよ。孝太郎の事をよろしくお願いしますね。」
理恵子は孝太郎の母性をくすぐる言葉や態度は母子家庭で育ったのと、おおらかな母親の影響だろうとおもった。
「お母さん、理恵子さんは凄いんだよ、アメリカにもいっぱい生け花教室があってね。」
「知ってるよ、毎日のようにワイドショーで細かく説明してくれてるのにフフフッ。」
理恵子はほっとした、当然反対されると思っていたからだ。
「私も再婚するよ。だからあんたたちも頑張りなさい。」
「えー、え〜ほんとに?すごーい!カッコイイよお母さん。」
「孝太郎も一人前になったし、もう遠慮は要らないからね、私の好きにさせてもらうよ。」
「相手は、どんな人?」
「心配しないで孝太郎よりは年上よ、35歳よ」
「それでも10才年下だね、カッコイイよ。」帰りの車の中は二人ともウキウキだ、理恵子が孝太郎にピッタリくっついてる。
「お母さん、よかったね、ビックリだわ。」
「さあこれから忙しくなるね、結婚式とか。」
「私、恥ずかしいなぁ。でもウェディングドレス着たいなあ。」

結婚式はホテルで盛大に行われた、理恵子のウェディングドレスは初々しくてセクシーだった、孝太郎の親族も緊張していた、業界の名だたる名士が大勢出席している。
マスコミの取材陣も詰めかけて混乱の内に披露宴も終わってしまった。

「理恵子さん、結婚式グジャグジャだったね、わけわかんないよ。」
「マスコミのせいでメチャクチャよ、あいつらホントに最低だね。」「もう婚姻届も出したし、ボクたち夫婦だよ。」
「コウちゃん、幸せよ、ありがとう。」
新婚旅行は時間が作れなかった。都内のホテルのスイートルームで過ごす事にした。
理恵子はキャミソールにシースルーのショートパンツだTバックの下着が透けて見えてる。
「理恵子さんセクシーだよ。」
「コウちゃん、もっと若い女、抱きたくないの?私でいいの?」
「もう、歳の事は言わないで、理恵子さんが好きなの。」
「幸せ過ぎて恐いの、コウ君がいなくなったらって思うと不安で。」
「そんな事思わないでこんなに好きなのに。」


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