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熱闘!全裸体育祭
【教師 官能小説】

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第18話 『長縄飛び、綱引き、大玉転がし』-3

 プログラム4番。 Aグループ生による『バランスリレー』

「ん……?」

 現れた生徒が余りに少ない。 訝しむ南原の胸中を察してか、

「本学園Aグループ生は、1クラス定員が5名になります。 各々生徒会委員長として進行に関わっていますので、クラス競技には1クラス4名の参加になりますわ」

「しかし、たった4人では可能な競技も限られませんか」

「確かに難しいところです。 とはいえ工夫次第で大概何とでもなるものです。 例えば次の競技ですが、基本的には『お盆』に『水をいれたコップ』を載せて、水を零さないように走ります。 走る距離を長くして、持ち替えを複数個所用意して、それだけで立派な対抗競技になりますわ」

「なるほど、御尤もです。 これは僕が不見識でした」

 教頭の言い分が、より道理に適っている。 素直にそう思った南原は、ペコリ、静かに頭を下げた。 だが、これは現代社会における男尊女卑の原則に著しく抵触する。 南原がしくじったと思うより先に、 

「……っ!」

 教頭が息を呑んだ。 それまで無表情だった能面に、明らかに狼狽の色があった。 

「も、申し訳ありません! わたくしとしたことが僭越不遜の極み……決して殿方が不見識だなどと、そのようなことはありません。 もし殿方に左様に感じさせてしまったとすれば、いえ、現に感じさせてしまったこと、学園管理職として到底許容できません。 わたくし、改めて自身に罰を与えることは当然として、どうか今この場で慢心を正す機会をお与えくださいませ!」

 南原に口を開く隙を与えず、教頭は南原の足許にひれ伏した。 出会ってから1時間もたたないうちに2度目の土下座。 もっともこれは別段多い数字ではない。 過去に南原が面接した女性の中には30分で10回以上平身低頭した者がいるし、男性側がその気になれば、1分間に100回土下座させることも可能だ。

「ふう〜。 特段問題ないのになぁ……指導せざるを得ない流れにしちゃったか。 不本意だけど、しょうがない」

 一度女性が男性に対して『指導』という言葉を口にした以上、目下の者が引くことは決してない。 というか、自分から罰を乞うておいて無罪放免など許されない。 不本意ではあるが、何か南原から応じない限り罰を乞う展開が延々するなら、サッと指導してやんぬるかな、だ。

「鼻の中を拝見しますよ」

 教頭の顎を摘まんで顔をあげさせ、上から鼻の穴を覗き込む。 鼻毛先端が刈り揃えられ、手入れが行き届いた鼻孔だった。 

「失礼」

「ッ……」

 小指を教頭の鼻孔に挿入し、第二関節までねじ込んだ上で、ほじり、ねぶる。 さすが教頭だけあって、身体の奥を抉られる疼痛などどこ吹く風だ。 浅く呼吸しながら鼻を蹂躙されるに任せ、視線は南原を直視する。 

 ぐりぐり、ぐみぐみ。

 奥をつつき、入口を掻き回し、壁を擦って鼻毛を巻き込む。 そうこうするうちに教頭が一際大きく鼻孔を膨らませると、

「は……ふぁ……は……ッ」

 不定期な呼吸が始まった。 鼻の穴から異物を鼻水と共におしだそうとする生理現象、即ちクシャミの予兆だ。 教頭がしゃくりあげる様子を確認し、南原はスッと小指を抜いた。 

「指示です。 安易に肉体統制を失わないよう、しばし声帯を封印すること。 時間は今から3分間にしますので」

「ふぁっ、はっ……! んっ……んんっ!」

 教頭は口を何度か開閉した。 喉まで出かかったクシャミを欠伸で相殺し、息を止めることでクシャミに繋がる鼻孔刺激をおさえる寸法だ。 途中まで発動した生理現象を、一時的とはいえ停止するには生半な集中力じゃ追いつかない。 ゆえに南原が選んだ指導は、決して難易度は低くないのだが、見た目が地味なのは否めなかった。

「んん……」

 目を閉じてクシャミ抑制に集中する教頭をさておき、南原は正面グラウンドを眺める。
既にレースは始まっていて、2人目の走者がバトン代わりの『お盆』と『コップ』を受け取ったところだ。 トップを行くは、乳輪を赤く描いた『2組』。 重たげな乳房をヨタヨタ揺らしながら、けれど頭だけはピクとも動かさずに後続との距離を広げる。 コース途中にあったクリップ付チェーンを乳首に繋ぎ、反対側を『お盆』に繋いでお腹で支える。 両手を後頭部に組んで、今度はお腹に載せたコップを零さないよう疾走だ。 カラーコーンを回ったところで、再度『お盆』を持ち替える。 尻を高くあげて四つん這いになり、尻に『コップ』を乗せた『お盆』を起き、四つん這いのまま、ノタノタ、ヨロヨロ、倒れないよう前進した。 ゴールまで残り20メートルを切ったところで、今度は立ったまま膝同士でお盆を挟む。 お盆を落とさないよう内転筋を締め、その上で水を零さないためには、踵と爪先を交互にずらしていざり歩くより他はない。 どうしても下半身が不恰好になってしまい、脚を広げたままヨチヨチ進む様子は、まるでアヒルの行進だった。

 お盆を股に挟み、水が入ったコップの真上には剥きだし、無毛の性器が潤んでいる。 競技する少女は、見ようによっては自分が排泄した尿を湛えたコップを運搬しているようにも見え、懸命であればあるほど得もいえぬ哀愁が漂っていた。  


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