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【SM 官能小説】

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宴 〜絆〜-6

「芳樹君」
呼び掛けてきた声に、芳樹はぎょっとした。
「明日から連休だけど……もしかして、予定入ってる?」
問い掛けに、芳樹は首をぶんぶんと横に振る。
「よかった。じゃあ、草薙の……胤真の家に来てくれないかな?三人で、待ってるから」
−というやりとりが昨日あったばかりなのだが、芳樹にはまるで一週間も前の事のように思われた。
覚悟を決めて草薙家を訪れてみれば、使用人が丁寧な応対で芳樹を胤真の部屋に通してくれる。
しかし。
部屋に、待ち受けている者がいなかった。
「……どういう、事だ……?」
探索してみたいところだが、勝手に人の部屋を荒らし回る訳にもいくまい。
どうしようかとためらっている芳樹の耳に、

ウィーッ……

という機械の小さな稼動音が届いた。
あてずっぽうで、音のした方へ足を向ける。
その部屋は、書棚と机が並んでいた。
一番端にある一際重そうな書棚がくるりとめくれ、ぽっかりと穴が開いている。
芳樹は、穴を覗き込んでみた。
天井から、白色のライトが規則正しく地下へと伸びている。
ごくんっ、と芳樹の喉が鳴った。
その時。
『芳樹クン、おいで』
籠った声が、地下から響いて来た。
『キミの可愛い真矢ちゃんも、ここにいるから』
「真矢が……?」
芳樹は首をかしげる。
そういえば今朝から姿を見ていないが……。
覚悟を決めて、芳樹は地下へと降りていった。


「うわ」
芳樹は、思わず声を上げる。
降りた先では、全裸の智佳が三角木馬に乗せられていた。
背中の方で簡単に手を縛り、太股の筋肉と膝の力だけで体を支えている。
堪え切れなくなったのか今は腰を落とし、秘部へ三角形の頂点が食い込んでゆく責め苦を受けていた。
「やあ、いらっしゃい」
良くしなる短い鞭を手にした胤真が、芳樹へ挨拶する。
智佳の太股や尻には、赤いミミズ腫れがいくつも浮かび上がっていた。
「ああ。肌が敏感だからくっきり浮かんでるけれど、それほど強くは打擲していない。当然、程よい痛みを感じるくらいに力は加減してるよ」
ミミズ腫れに視線が吸い付けられている芳樹に対し、胤真はそう説明した。
「はあ……」
設備の充実ぶりに度肝を抜かれて、芳樹の声はかなり間抜けになる。
「だから、ほら」
胤真は、無造作に鞭を振り下ろした。

ヒュパンッ!

「ああうッ!!」
太股を鞭打たれ、智佳が悶える。
「木馬を見てごらん」
言われて芳樹は、三角木馬の頂点を見た。
だらだらと垂れ落ちた愛液で、木馬が濡れている。
頂点がやや丸く削られているのはあまり痛がらせないための胤真の優しさか、はたまた苦痛を長引かせるための配慮か……。
「細工のおかげもあるけれど、すごいだろ?」
嬉しそうに、胤真は言った。
「ほら、智佳。せっかく芳樹クンが来てくれたのに、いつまで休んでる気だい?」
「あ……ご、ごめん、なさ……」
智佳は、ずりずりと腰を押し上げる。

にゅぷ、ぬちゅうっ……

智佳の足の間から現れ出たモノに、芳樹はぎょっとした。
三角木馬の頂点には、擬根が二つ埋め込まれていたのだ。
木馬の上で中腰に近い姿勢を取る智佳の秘部と肛門にかなりリアルな造りをした擬根の先端が入り込み、もどかしい快感を与える。
それに負けて膝や太股の力を抜いてしまうと、木馬の頂点が秘部に食い込む痛みを味わわねばならない。
それは同時に奥深くまで入り込む擬根の快感で相殺されるのかも、知れないが……そこへ胤真が気まぐれに、鞭による打擲を加えるのだ。
こんなエグい責めを、智佳はどれほどの時間味わっているのだろうか。
「いいものを見せてあげようか」
胤真は、もう一度鞭を振るった。
剥き出しになっていた淫核を、鞭の先が直撃する。
「ぎゃあああっ!!!」

ぶしゃあっ

あまりの刺激に、小水が漏れ出した。
「うわ……」
芳樹はもはや、どういうリアクションをすればいいのか分からない。
「草薙さん……尻は……痛くないのか?」
からからに渇いた声で、ようやく芳樹は尋ねる。
「アナルセックスで慣らしてあるからな」
胤真はニヤリと笑った。
「智佳。ち〇ぽ入れるのはま〇こと尻とどっちの方がいい?」
「あ……ど、どっちも気持ち良いですっ」
問い掛けに、陶然とした表情で智佳は答える。
「だから、お願い……こんな偽物じゃなくて、胤真様のおち〇ち〇が欲しいの……」
被虐の悦びに彩られた顔で、智佳はそうねだった。
芳樹は、ごきゅっと喉を鳴らす。
どちらかというと活発なタイプの智佳が被虐者として見せる表情に、気圧されてしまったのだ。


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