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真っ赤なリース
【スポーツ 官能小説】

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第2章 新鋭女刑事…だった頃-8

一方、二番目の繁華街、日向市を張り込む風間俊一と河田春樹。1年違いではあるが今やほぼ同期のような間柄だ。それに気があう。プライベートもたまに共にする事もある。

2人は朱音らよりも早く現場に向かった。ただし繁華街を流してオネーちゃん観察でもするかと意気投合し、早めに出てやる気をアピールしただけであった。2人は23時頃にはもう現場に到着し、車で流していた。

「お!アレいい女!」
風間がデレ顔で指をさす方向に視線を向ける河田。
「あ、ホントだ!たまんねー!いいオッパイしてんなー!」
いかにもキャバ嬢と言った感じの女性を見て色めき立つ。
「あいつら、金持ちにはガンガン股開くんだろうなぁ。」
「私ヤリマンですって顔してるよね。」
「エロいなぁ…」
仕事も忘れてガン見する。その女性に気付かれてそっぽを向かれるぐらいに熱い視線を送っていた。
「ちっ、お高くとまりやがってよっ。顔しか取り柄がない低学歴のカリントウ女のくせによっ!」
「何?カリントウ女って??」
「表面はしっかりコーティングされて立派だが中身はスッカスカって事だよ。」
「ハハハ!そりゃいい。確かにカリントウっぽいな、あの女!」
「だろ?」
風間と河田は刑事あるまじき会話をしながら遊びのような張り込みをしていた。

車を降りてビルの合間の目立たない場所から通りの様子を監視する2人。だが煙草を吸いながら話ばかりしている。その内容は普段から良く喋っている朱音の悪口だ。
「しかしよー、ムカつくよな!立花のヤロー。急に張り込みするとか言いやがってよー。人を巻き込むんじゃねーっつーの!」
大抵風間から悪口が始まる。
「調子に乗ってるよな!まー結果出してるから文句は言えないが、鼻に突くしな。」
「ああ。女のくせに生意気な奴だ。あいつが狩りに遭ってレイプされちまえばいいんだよな!」
「ああ。その内ヤッちまうか??拳銃をマンコにぶち込んでヒーヒー言わせて見たいよな!」
「ああ!ひひひ!」
もはや話に夢中で張り込みなど二の次であった。

「あいつ、島田さんとデキてたりしてな?いつも一緒だしよ、あんな鉄仮面女、彼氏なんかいねーだろ。もうお股がウズウズして仕方ないだろうな!」
「島田さぁん、ちょっと休憩して行きませんかぁ?私の体を捜査して下さい〜ぃ、みたいな!」
「あり得るあり得る!今頃ちゃっかりホテルでヤッてるかも知らねーしな!」
「ヤッてそう!ハハハ!」
足元には既に数えきれない煙草の吸殻が落ちていた。

「じゃあちょっと暇だが歩いてくるか。」
「オッケー!」
2人は刑事と言うよりはチンピラのような歩き方で繁華街を徘徊していた。既に風俗店は営業が終わっており、2人はキャバクラの店の入り口に飾ってあるキャストの写真を見て騒いでいた。呼び込みに話しかけられると、この子はサービスいいか、エロいか、ヤラせてくれそうか…、そんな質問ばかりしていた。飽きると違うキャバクラに行き同じように騒いでいた。

朝方の3時頃になるとネオンも減り人も殆どいなくなっていた。少し前まで覆面パトカーの中で仮眠していた2人は人気の寂しい繁華街を歩いていた。
「てかさー、誰が不審者だって、まさに俺達が不審者じゃね!?」
「確かに!ハハハ!」
だいぶ静寂になった繁華街に2人の笑い声が響く。


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