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真っ赤なリース
【スポーツ 官能小説】

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第2章 新鋭女刑事…だった頃-5

張り込みを行う繁華街は1番の規模を誇る中野市の桜町、そして中堅どころの日向市、金前市の3箇所だ。島田と朱音は1番の繁華街である中野市の桜町を張り込む。県警本部から車で20分程にあるこの桜町。桜町は関東でも有名な繁華街である。キャバクラ、セクキャバを始めソープランド、ファッションヘルス、ピンサロなど多数の風俗店も存在する賑やかな繁華街だ。朱音らは張り込み開始の30分前に到着し覆面パトカーで徘徊し様子を見る。

車両が風俗通りに入ると、さすがの朱音も気まずくなる。しかし動揺をひた隠し、この何とも言えない空気に耐えきれず大して興味もない事を島田に聞いてしまう。
「こうして見てるだけでもけっこう風俗店に入って行く男の人って多いんですね…」
そう言われた島田もどことなく答えずらそうであった。
「ま、まぁ最近はデリヘル主流だから店舗型は減ってるよな。」
正直風俗についてあまり知識のない朱音は会話を長続きさせなきゃと言う変な焦りが生じ、いらぬ事まで聞いてしまう。
「そもそもデリヘルって何するんですか?」
「で、デリヘルか…?デリヘルは内容的にはファッションヘルスと同じだが、それを店でするのかホテルでするのかって話で…」
「ファッションヘルスって何するトコなんですか?」
「な、何するトコって…、ま、まぁカップルがホテルに行ってする事と同じだな…。本番以外の。」
「ほ、本番って…その…、ヤッちゃう事ですよね??」
「あ、ああ。」
「確かソープランドって、その本番ありだったと思うんですが、同じ風俗店なのにどうしてソープランドは本番ありでファッションヘルスは無し何ですか?基本的に売春になりますよね?本番って。」
「それは店と働く女性の雇用形態の違いだな。ファッションヘルスは働く女性は店の従業員となるから店内で本番行為が行われた場合、または容認した場合は店の責任になる。だがソープランドは女性と個人事業主扱いとして契約してるから、あくまで店は部屋を貸しているだけで、ヘルスは備品など全部店が用意するが、ソープランドは働く女性が全て負担する。だから料金形態が浴室料とサービス料に分かれてて、店側はその浴室料だけが利益になり、サービス料が女性に支払われりんだ。そのサービス料の中から女性は備品などの代金を捻出するって訳だ。だから店の中で本番行為が行われても、それは女性と客同士の合意の元で行われる事であって、そうなると単純売春にあてはまる訳だから、違法ではあるが懲罰はない。ソープランドとは始めからその抜け道を利用した商売であり、実際政府もそういう性欲の捌け口がある方が性犯罪も減ると考え、半ば容認しているフシもあるがな。」
「そ、そうなんですか…」
本当はあとピンサロとは何かを聞きたかったが、ソープランドランドの説明だけで頭の中がいっぱいになってしまい、やめた朱音であった。


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