投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

終わらないハロウィンパーティー 〜狼は甘いものがお好き〜
【女性向け 官能小説】

終わらないハロウィンパーティー 〜狼は甘いものがお好き〜の最初へ 終わらないハロウィンパーティー 〜狼は甘いものがお好き〜 1 終わらないハロウィンパーティー 〜狼は甘いものがお好き〜 3 終わらないハロウィンパーティー 〜狼は甘いものがお好き〜の最後へ

終わらないハロウィンパーティー 〜狼は甘いものがお好き〜-2

「ちょっと……待って」

 長い舌が鎖骨を撫でる。ゾクゾクと、腰のあたりから何かが這い上がってくるような感じがした。
 酔った勢いで──なんて、いやだ。
 そう思うのに、身体は素直に反応してしまう。

「俺なら、きっと君を満足させてあげられる。君の悦ぶことをたくさんしてあげられるよ」

「なに……その自信……」

 首輪を引く彼の小指が肌をくすぐった。呼吸が乱れる。
 彼が上目遣いにわたしを見て、湿り気を含んだ声で言った。

「俺、君のことが好きだから」

 吐息が肌を震わせる。
 彼の視線とわたしの視線が絡みつき、一本の線になった。

「返事はあとでいい。──ベッドの中で聞く」

 そう言うと、彼はわたしを軽々と抱き上げた。
 目のまわるような展開に、わたしは抵抗する間もなく飲み込まれていった。

 背中がベッドに着地するやいなや、彼がわたしの服を強引に剥ぎ取っていく。
 そして自らも服を脱ぎ、ベッドの下へ落としていった。
 彼の肌は、肉食獣のようにキュッと引き締まっていて、艶やかに光っていた。どきりとする。

 抗えない。まるで渇いたのどを潤そうとするかのように、わたしたちはお互いの身体をきつく抱きしめ合った。
 アルコールのほどよくまわった身体を、肉欲が支配していく……。

「ねぇ、明かりを──」

「ダメ」

 彼の目がギラリと光る。雄の目だ。
 首輪とランジェリーのみを身につけたわたしは、その目に釘付けになり、動けなくなってしまった。
 澄んだ湖のような目に、熱く滾るものが流れ込んでいる──そんなふうに感じた。

 情欲的な表情。ちらりと覗いた舌が、わたしの肌を色めき立たせた。
 再び、わたしの内側にある、たわわに実った果実が熟していく。じゅわりと溢れ出し、とろとろになって滴っていく……。

「紗奈ちゃん──好きだよ。好き」

 甘い声。やわらかい唇が、スタンプを押すようにわたしの唇に重なった。
 身体からちからが抜けていく。彼が唇をわり、舌をねじり込ませた。歯の裏側が刺激され、舌が舌に絡みついてくる。甘い吐息が零れ落ちていった。
 彼がわたしのランジェリーを荒々しく取り去っていく。


終わらないハロウィンパーティー 〜狼は甘いものがお好き〜の最初へ 終わらないハロウィンパーティー 〜狼は甘いものがお好き〜 1 終わらないハロウィンパーティー 〜狼は甘いものがお好き〜 3 終わらないハロウィンパーティー 〜狼は甘いものがお好き〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前