THE GHOST IN MY ROOM〜過去という名の愛しい亡霊〜-1
空には幾千の星空。
これが永遠と定義されるなら、僕はちっぽけな石ころだろう。
失った。
失った。
そんな現実に意味は持たない。
保てなくなる広すぎる空間に。
亡霊を捜している。
抜け出せない。
亡霊に囚われ送る日々。
すべて覆いかぶさって。
虚構な現実も
夢も憑りつかれたまま。
僕の記憶に残されたのは君だけ。
暗い窓の外に君を捜す。
居るはずのないモノをねだる。
過去。
それは死に絶えた時間。
屍の君を愛してるのか。
触れられない。
抱きしめられない。
そんな虚しささえ愛してる。
逃げ切れないのか。
後ろから迫る足音。
捕らえられない。
亡霊の君と
現実を生きていない僕では。
まだ抜け出せないのか。
痛みをともない
嘔吐の中で
目醒める。
毒を吐き出して現実に還る。
待っていたのは孤独だけ。
他に何も求めない。
意識が速度を速めて
現実を掴む。
指先に感じたモノ。
温度を感じない。
幻の君に触れていても。
覚醒。
死んだ現在が動きだす。
衝撃が幻を焦がす。
庇い切れない情報の波。
涙。
涙。
すべて流れたら。
もう
解き放つドアに振り返ることはない。
鎖を解いて
色のない過去を捨てたら。未来が変わる。
ありがとう。
もう行くね。
解き放つドアに振り返ることはない。