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女王と俺の奇妙な日々
【ファンタジー 官能小説】

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男事情-2

ルルッタラが腰巻きを捲り、俺に近づけて見せた。汗と女の混ざったにおいが鼻を突いた。
「Kaŝu ĝin! Fruktojn mi ĝuste estas manĝanta! 」
(しまえよ! フルーツは今食ってるだろ!)
人を変えるのは難しいと言われるが、人が自分から変わるのは案外速いのであるまいか。ルルッタラと女王は、少なくとも俺の前では習慣が百八十度変化してしまっている。性器を俺に見せることに全然躊躇がなくなっていた。
ルルッタラは見せつけたまま
「Kial vi vokis min? Ĉu vi volas min mem aŭ volas iri ien? 」
(なぜ私を呼んだ? 私が欲しいのか、それとも出かけてみたいのか)
「Bedaŭrinde por vi, la lasta estis. 」
(残念ながら、後のほう)
ルルッタラはばさりと腰巻きを戻した。
洗面台へ向かいつつ俺は続けた。
「Mi volas koni la kastelon kaj la urbon. Gvidu por mi! Kaj ankoraŭ alie, mi bezonas viziti kuraciston pere de la ordono de la reĝino. 」
(城と町が知りたい。案内してくれよ。それともう一つ、女王の命令で、医者に行かないといけない)
「Sen problemo. Vi unue devus iri al kuracisto, ĉar la reĝino deziris ĝin. Kiun kuraciston? 」
(問題ない。女王のお望みなら、まず医者から行かないとな。どの医者のことだ?)
「Mi ne scias. 」
(知らない)
「Sinjorino Teraĥ. 」
(テラハ女史ね)
奥から声がした。側近の女に聞こえていたらしい。ルルッタラは、先ほどの会話を思い出したのか、赤くなったが
「A, nun mi komprenas. La eksdoktoro de nia armeo. Depost la surtroniĝo de nuna reĝino, Teraĥ fariĝis la propra kuracisto de ŝi. Tamen kelkfoje venas ŝi ankoraŭ ĉe nin. Eble ankaŭ hodiaŭ. Kaj certe al la plej juna komando. Ĉar ŝi tre ŝatas ilin kiel portantojn de nia futuro.」
(ああ、それで分かった。うちの元軍医だ。女王の戴冠以来、テラハはその専属医になっている。しかし、まだときどきは来ているんだ。今日も来るかもな。少年部には必ず行くだろう。未来の担い手たる子供が好きなんだ)
行くにはまだ早過ぎるだろうと言うと、少年部の教練が始まる頃に合わせて行けばよいと答えた。七時でも早くないと言う。俺は本当は朝早く活動するのが苦手なのだった。だが、歩くと少しかかる距離だとルルッタラが言うので、準備に取り掛かった。
天気は曇り。すぐ蒸し暑くなるだろう。
宮殿を出たのはここに来て以来だ。高い建物はなく、石造りの平家が並んでいる。国なのか町なのか、広さは随分あるようだが、中心部を外れると森に飲み込まれたように建物は少なくなる。
何条か大通りが宮殿から伸びていて、その間に町がある造りらしい。俺たちは歩き出した。人影はまばらだ。勿論、女ばかりである。
「Kiom da loĝantoj estas ĉi tie? 」
(人口はどのくらいなんだ?)
「Tri mil, mi kredas. 」
(三千、だと思う)
「Sed kiel vi multigis la popolon? 」
(でもどうやって人口が増えるんだ?)
「Per kapti unu viron kaj preni spermon. 」
(男を捕まえて精子を取るのさ)
「De kie vi trovis viron? 」
(どこで見つけるんだ?)
「Ekzistas vira lando ne tre malproksime. Ni bataladis unu la alian. Tiam ili kaptis iujn de ni, kaj ni de ili. Ĉe ni, nur unu fariĝas libera sklavo kiel vi, kaj la aliaj - laborantoj kastritaj. Tamen preskaŭ ĉiuj mortas dum kastrado. Mizeraj viroj kun la etaj pilkoj. 」
(そう遠くないところに男の国がある。我々は互いに戦い続けてきた。その時、奴らはここから何人かさらい、こちらも同じことをする。ここでは、お前のように一人だけ自由奴隷にされて、他は、去勢労働者になる。それでも、ほとんど全員、去勢中に死んでしまうがな。玉などぶらさげた哀れな男め)


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