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女王と俺の奇妙な日々
【ファンタジー 官能小説】

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女王の力-3

そのとき
「Via imperiestrina Moŝto! 」
(女王陛下!)
高い声が聞こえた。
師範の一人と思われる女だった。二十代後半と見え、若いけれども、そもそもこの実戦的な集いにはその辺りまでの年齢しかいないように見えた。金白色とも言うべき薄い色の髪を頭に巻いている。背が高く、手脚も長いが、大変な筋肉質だった。整った顔つきに鋭い水色の瞳が光っている。眉が無いのではなく、毛の色の薄さからそう見えるのだが、それが小綺麗な顔にトカゲのような印象を与えた。
「Ĉu la ekzercoj povus esti viditaj de viroj, ĝuste kontraŭ kiuj ni agas? 」
(この訓練を、我々が敵としているそのものである男に見られても構わないのですか?)
「Li ne estas la sama gento kiel nia malamiko. 」
(彼は私たちが敵とする民族ではない)
「Sed viro devus havi intimecon al viroj. Estus danĝere montri ĉion al tiu homo, kio estas inter ni! 」
(しかし、男は男に親近感を抱くはず。この者に我々の手の内すべてを見せるのは危険でありましょう)
思えば、女王より年上の人間であれば、女王がそうなる前のことも名前も分かっているはずだ。女王も武人の出で、ここに属していたのだろうから、この女にとってはさぞ複雑な気分だろう。
「Via imperiestrina Moŝto! 」
(女王陛下!)
女がまた最高敬語で言った。
「Permesu al mi provi viran forton per mia korpo, mi petas! 」
(私が自ら男の力を試すことをお許しください)
「Kion vi volas fari? Eĉ se ĉe ludbatalo, neniu havas rajton vundi lin. Kaj li ne estas batalanto. 」
(何がしたい?試合だとしても、彼を傷つける権利は誰にもないぞ。それに彼は戦士ではない)
「Laŭ via ordono. Tamen por ni estas la plej bona ŝanco, ekkoni veran estado de vira korpo, ĉu ne? 」
(仰せの通りに。けれども、我々にとって、これは男の体の本当の姿を知る最高の好機ではありませんか)
女王がそれから俺と女とに言った。
「Juuĝi, vi povas laŭvole bati ŝin. Kaj Sarvacca, vi nur gardu vin. 」
(由自、好きなだけ彼女を殴っていいぞ。それからサルヴァッツァ、お前は防御だけだ)
腰巻を着けて俺は立ち上がった。


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