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トリック・オア・パンティ?
【フェチ/マニア 官能小説】

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盗聴オナニスト・原田-2


 原田は肉棒を握りしめ、手の動きを速くしていった。
 とりあえず、さなえのことは頭から消し、放尿している彩花の下半身を妄想する。

 ああっ、彩花……っ!
 いいよ、彩花の恥ずかしい放尿シーン!
 君のおしっこ、かけられたいよ!
 足首まで下ろしたパンティは何色なの?

 こんなオカズは滅多になかった。
 今まで見てきたネットの画像などを総動員して、彩花のオマ×コを想像する。
 放尿シーンばかりを集めた裏AVのあのシーン、このシーンを思い出す。

 すると、彩花のオマ×コが見えてきた。
 おそらく合コン大好きの彩花の陰毛は、いつベッドを共にしてもいいようにきれいに切り揃えられているだろう。
 オマ×コは、この豪快な放尿音から類推するに結構ビッチだ。
 これらは想像でしかないが、なぜかそんなふうに思える。
映像が見えてくると、興奮はさらに激しくなった。

 ああっ、彩花のいやらしいオマ×コ……!
 ビッチなオマ×コから、おしっこが出てる……!

 今や肉棒は最大限に大きくなり、いつでも射精できる態勢になっていた。

 よ〜し、彩花! そのいやらしいオマ×コにザーメンをぶちまけてやるぞ!
 子宮にぶち当ったら一発で妊娠してしまう濃厚なザーメンだ!

「ああっ!!」

 原田が背中をのけぞらせて射精したのは、ふたつのトイレの水を流す音が聞こえてきた時だった。
 ティッシュが間に合わず、肉棒の先端から白濁の液が弧を描いて床に飛び散る。
 二発、三発と放った後も肉棒はビクビクと痙攣(けいれん)していた。
 近来、まれに見る気持ちのいいオナニーだった。
 この音声データは永久保存版にして何度も活用しようと思った。

 音声データからは、手を洗うふたりの会話が聞こえて来た。

「そう言えば、ハロウィンのエロ怪人のこと、知ってる?」
「知ってる、知ってる。トリック・オア・パンティ?≠チて聞いてきて、ショーツをあげないと、いたずらされちゃうんだよね」
「たぶん都市伝説だと思うんだけど、もし、実在していたらあり得ないよね。完全なヘンタイ」
「うん。メチャクチャ、キモい! もしかして、そのエロ怪人って原田のことなんじゃないの? あたしたちのこと、いやらしい目でチラチラ見てるし」

 いきなり自分の名前が出てきて、原田は床に飛び散った精液を拭き取る作業をやめた。

「あり得る。あいつならやりかねない」

 自分がそんなふうに思われていたのがショックだったし、チラ見を見破られていたことも驚いた。

「でも、あいつはキモいだけの小心者だから、絶対に行動に移せないよ」

 そう言うと、ふたりは大きな声で笑い、トイレから出て行った。
 女というのは怖ろしい。
 陰でどんな悪口を言われているか、わからない。
 同時に怒りや憎しみも湧いてきた。

 くそ〜〜っ、あんなに豪快にションベンをぶちまけるヤツが偉そうに! いつか絶対、あいつらにチ×コをぶち込んで、ヒイヒイ言わせてやるぞ!

 しかし、それは虚しい怒りでしかなかった。
 現実の原田は無力で、彩花たちの前に出れば萎縮してしまう小心な男であり、出来ることは、盗聴音声を聞きながらオナニーすることだけだった。



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