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永遠の番い
【ファンタジー 官能小説】

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つがい-3


「美香と結婚したかったよ。
たとえこの身体が美香と一緒に老いないとしても、
美香が老いるのを一緒に過ごしていたかった」

悟は私の髪をなで続ける。

私の涙も流れ始めた。

「もっと前に。そうだな。100年ぐらい前に出会いたかったよ。
一緒に最後の100年を過ごしたかった」

人間の寿命は、きっと悟にとって短く儚いものなんだろう。
それでも今の悟にとったら
これからの私の寿命はあまりにも長い。

「美香と出会ったとき、すでに自分の寿命が100年ないことは自覚していた。
だから、関わり合うまいとしたんだ。
でも運命には逆らえなかった。
美香。たとえこのまま別れたとしても
俺の心の中ではキミはたった一人の花嫁だよ」

私が、たった一人の、花嫁。

「でもまだ、今ならキミを解放してやれる。
他の人と、普通の人間としての人生を過ごしてほしい」

限りなく優しい顔で、私に笑いかける。

「何をもって花嫁になるの?」
「・・・・」
「ねぇ!」

「キミの生き血をほんの少しわが身に移し」

ヴァ、ヴァンパイア・・・?

「その身に我が子を宿したら―――それが契となる」



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