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ママはサキュバス
【ファンタジー 官能小説】

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第四話:私、サキュバスになっちゃった-2

 翌日・・・

 会社に出勤する前のパパが、リビングで私とママを呼び、私達は、ソファに座ってパパの話を聞きました。

「ハ二ー、千聖、しばらく君達二人は、家から絶対に出ちゃいけないよ?僕が帰るまで、誰かが来ても、電話が掛かって来ても、絶対に出ちゃいけない!こちらから家に招かない限り、奴は室内には入って来られないそう何だ。でも、奴は家の中に入ろうと、あらゆる手段を使って来ると思う・・・スーパーオークは、君達を狙っているからね」

「「エッ!?」」

 スーパーオークは、私とママを完全な虜にする為、狙っていると言われ、私とママは思わず身震いしまいた。ママは、不安そうな表情ながら、パパにある疑問を問いました。

「ダーリン、どうしてそんなに詳しいの!?」

「実は僕の知り合いに、魔界に詳しいメフィストという老人が居る。まあ、メフィストは既に肉体を失って居るんだが、メフィストは、精神体になりながらも、まだ魔界の研究を続けて居たんだ。パパは、ひょんな事でそのメフィストと偶然知り合った。メフィストは、伝説のスーパーオークを実際に見た事があるそうで、彼によれば、スーパーオークは執念深く、一度自分の物にしようと決めた女を、必ず奪おうとする習性があるそうだ。奴は、必ず君達を狙って来る!もし次に犯されたら、ハ二ー、千聖・・・君達は、一生オークの性奴隷として、奴の子を産み続ける事になるんだ!!」

 パパの話を聞き、私とママは震えが止まりませんでした。今度犯されたら、私達母娘はあのスーパーオークの慰め者として、一生オークの子を産み続けると断言したパパ、でも、あのオークを何とかしないと、私達は、一生外に出られないの?


 パパが仕事に出掛けた後、ママはキャリィを呼びました。ママの介護のお陰もあり、キャリィは大分元気を取り戻したようでした。ママはキャリィの頭を撫でながら、

「キャリィ、身体の方は大丈夫?」

「ハイニャー!マヤ様に開放していただいたお陰で、この通りニャ」

 キャリィは、その場で俊敏に動き回り、深手では無かった事をアピールしているようでした。ママは頷き、

「キャリィ、悪いけどこれから魔界に行って、これまでの経緯を、サキュバスの宮殿に居る私のお母様、つまりサキュバスの女王に知らせに行って欲しいの」

「分かりましたニャ」

 キャリィはその場で敬礼し、ママは、何かを念じると、部屋の中が歪み始めました。キャリィは身軽にその中に飛び込むと、歪みは収まり元の室内を取り戻しました。私には、ママの真意が読めませんでした。パパの話によれば、スーパーオークとサキュバスの相性は最悪なようで、お婆ちゃんが来ても、私やママのようにされるだけじゃないかって思いました。私はその疑問をママに問い、

「ママ、どうしてお婆ちゃんに?」

「残念だけど、私ではスーパーオークには太刀打ち出来ないわ。千聖を守る事が出来ない・・・でも、私のお母様なら、あるいは・・・」

「でも、パパの話じゃサキュバスじゃ・・・」

「そうね・・・でもあなたのお婆ちゃんは、傍に居てくれるだけで、心強さを覚える力を与えてくれるの・・・怖い面もあるけどね」

「フゥゥン・・・」

 私は、まだ会った事がないお婆ちゃんに興味を持ちました。ママは私の学校に連絡し、しばらく学校を休む旨を先生に知らせました。そんな私を心配して、美冬や沙也華がメールをくれて、私嬉しくて涙が出ました。

「もう、美冬や沙也華に会えないのかなぁ?」

 そんな不安が、私の思考を少し鈍らせてしまいました・・・


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