投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

スイッチ、オン 〜 The actress on through the lens
【その他 官能小説】

スイッチ、オン 〜 The actress on through the lensの最初へ スイッチ、オン 〜 The actress on through the lens 11 スイッチ、オン 〜 The actress on through the lens 13 スイッチ、オン 〜 The actress on through the lensの最後へ

第六章 越えがたい-1

 今日は早出で遅番。ずっと立ち仕事だからかなり疲れる。
 ようやく閉店し、シャッターを降ろして締めの処理をしているところだ。店の中は俺と店長しか居ない。
 「だいたい片付いたわね。」
 「ええ、あとはここだけ終われば帰れますね…よし。」
 ようやく全部の作業が終わった。
 「お疲れ様。」
 「お疲れ様でしたー!」
 「ね、疲れてるところで悪いんだけど、ちょっとお話いいかな?」
 「え、店長タイム復活ですかあ?」
 「イヤねえ、もうしないわよ。」
 「はは、そうですね。」
 「本店からの無理な要求で泣いてしまったところをあなたが慰めてくれた。そのおかげで気持ちのゆとりを持てた私は、みんなと協力してノルマ達成に挑戦した。あの時の作戦名なんだっけ?」
 「本店コノヤロ、ぶっとばす!ですね。」
 「ふふ、そうね。そしてそれは成功した。あなたのアイデア通りにして。」
 「買う方の気持を考えただけですよ。欲しいものをちゃんと薦めてくれる店になればリピーターが増えるし、口コミできっとたくさんの人が来てくれるはずだ、って。」
 「そう。あの頃からだったと思うの、私に新しい気持が芽生えたのは。あなたに慰められ、救われて…。もう気付いてるんでしょう?」
 「ええ…。」
 「でもね、自分の心の中にだけしまっておくことにしたの。それなのにどうして今、あなたに言ってしまっているか分かるかしら。」
 「んー、我慢出来なくなった?」
 「半分正解。我慢できなくなった理由を言い当てたら完璧。」
 「クイズ苦手なんですよ。」
 店長は黙って天井を指差した。そこには…。
 「ああー!」
 「そう、防犯カメラね。今朝、なんか様子がおかしかったから、録画を確かめてみたの。何が写っていたと思う?」
 言い訳したって無駄だ。
 「ナツミに恥ずかしい格好をさせて、恥ずかしい所を見せるよう、言いました。」
 「うーん、ナツミちゃんの方から積極的に見せてる感じもするけど、それはまあいいか。そしてそのポケットには今も可愛らしいハンカチが入っている、っと。」
 「…その通りです。あの、」
 「勘違いしないで。今朝のことで、店長権限で何かしてやろうとか、脅迫して言うことを聞かせよう、ってつもりは無いの。」
 「ええ、分かってますよ、サユリさんはそんな人じゃない。」
 「ありがとう。単純にガマン出来なくなったのよ、あんなことをしているあなた達を見てしまって。胸が痛いの。でも、こんなに年上じゃ相手にされないのも分かってる。」
 「そんなに歳離れてないじゃないですか。たったの一周りでしょ?」
 「その一周りが私には越え難い壁に感じられてしまう。」
 「ぜんぜん問題じゃないですよ、僕の最初の相手は二つ上でした。プラス十才くらい、どうってことないですよ。」
 「あら、だいぶ違うじゃない。でも、年上だったのね。ねえ、どんな人?」
 具体的なことは言えない。だって…。
 「少々性格がキツく感じる時があるけど、実は繊細で傷つきやすい人なんです。危なっかしくて支えたくなる。あ、ちょっとサユリさんに似てるかも。」
 「あら、私キツいかしら?」
 「いや、そこじゃなくて…。」
 「ふふ、よかった。…最初はね、ガミガミ言ってばっかりのイヤな女だったと思う。自分は仕事が出来て、ついて来ないやつが無能なんだ、私のやり方以外に正解なし、みたいに思ってた。でも、そうじゃないんだって、今なら分かる。あなたのおかげで。ありがとうね。」
 「いやあ、まあ、それほどのものですよ。」
 「ご謙遜を。」
 「ご謙遜してないんですけどね。」
 サユリさんは俯いてしまった。涙が浮かんでいる。俺は彼女の顔を両手で挟んで持ち上げ、唇を合わせた。
 「むぐ…、な、何を…。」
 最初は驚いたサユリさんだったが、すぐに脱力して俺にもたれかかってきた。
 「どうして…。」
 「さっき言ったでしょ?繊細で傷つきやすい人だ、と。もう一つ付け加えますよ。自分の望みへと踏み出すのに臆病だ、と。」
 「そんな、私仕事で成功したくて…」
 「その望みじゃなくて。まあ、僕が言うのはヘンですけど、欲しいんでしょ?僕が。だったら抱けと言うなり自分から抱きついたりすればいいじゃないですか。それが出来ない人だから、僕の方から動いたんですよ。」
 「そうね、私、弱い女だから。」
 「弱いことは悪いことじゃ無いですよ。実際、それってサユリさんの魅力の一つなんです。もし、なんの魅力もあなたに感じないなら、こんなことはしない。」
 もう一度唇を合わせ、強く抱き寄せた。サユリさんは完全に脱力し、立っていられなくなっている。俺は彼女を支え、床に寝かせた。ブラウスのボタンに手をかけた。抵抗する様子はない。潤んだ目でじっと俺を見上げている。
 ボタンを一つ、二つと外していくと、とても大人っぽい下着が見えてきた。その下にある膨らみが収まりきらず、裾野がはみ出している。
 背中に手を回してホックを外した。サユリさんは恥ずかしそうに横を向いた。肩紐をつかみ下着をペロリ、っと剥がすと、素晴らしい丘陵が現れた。支えるものが無くなったというのに、全く形が崩れていない。滑らかな白い肌は、触らずにはいられない色香を放っている。
 サユリさんの膨らみに、そっと手を載せた。彼女は、あ、と小さな声を漏らした。有り得ないほどの弾力が俺の手を支えている。手のひらの中央に、ツンと突き上げてくるものを感じる。


スイッチ、オン 〜 The actress on through the lensの最初へ スイッチ、オン 〜 The actress on through the lens 11 スイッチ、オン 〜 The actress on through the lens 13 スイッチ、オン 〜 The actress on through the lensの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前