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『空遊魚〜rainy day〜』
【ファンタジー 恋愛小説】

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『空遊魚〜rainy day〜』-4

あなたの見る夢には、きっと、ずっと静かに雨が降り続けていたのだろう。

その雨は冷たく、あなたの傷口を濡らし続け、あなたの傷が癒えることはなかった。

今も降り続けるその雨を、止ませることはきっと僕にはできないのだろう。

それでも、小さな傘を広げて、少しだけあなたを雨から守ってあげることならできるかもしれない。

雨が止んでしまうまでの、ほんのささやかな時間だけでも。

雨が止んだ時、あなたはもう、いないけれど。


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