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届かない恋〜Eternal Unrequited Love 〜
【近親相姦 官能小説】

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届きかけた届かない想い-1

「お姉ちゃん、結婚おめでとう・・・・」
奈緒の結婚式の前日、圭は奈緒の家を訪れた。親子三人で結婚前の夜を過ごすためだった。それは三月の終わりだった。
「ありがとう・・・・圭・・・・圭も高等部に進学が決まったんだよね?おめでとう!」
「いやいや、高等部へはエスカレーター式に進学出来るから・・・・」
「それでも、おめでたいわ!こんなだった圭も高校生になるのね・・・・」
奈緒は腰の辺りに掌をおいて幼い頃の圭の背の高さを表した。
「その頃のお姉ちゃんは高校生だっけ?大人に感じてたけど・・・・」
「そういえば・・・・小学生の時、母親の顔を書く宿題で奈緒の顔を書いた時があったよな?」
「そんな事があったの?覚えてないよ・・・・」
「ええっ!覚えてなのぉ!ショックだったんだよ!私、そんなに老けて見えてた?」
「違うよ!きっといつも一緒にいたから・・・・お母さんの顔を書けって言われてもお母さんの顔を思い出せなくてお姉ちゃんの顔を・・・・」
「なんか・・・今、取ってつけたような言い訳ね!」
「いや・・・・別に・・・・そんなつもりは・・・・」
「まぁいいわ!今日は圭の好きな物ばかりだからたくさん食べてね!」
「うん!ありがとう!お姉ちゃん!」
その夜、父は淋しさを隠すためか明るく振る舞い酒も進んで先に寝入ってしまった。圭は父をベッドに運んで行った。
「ありがとう。大丈夫だった?」
奈緒は戻って来た圭に声をかけた。
「うん!もうグッスリ寝てるよ!」
「圭との久しぶりの食事だったから嬉しかったのかな?」
「だといいけど・・・・」
「ん?」
「別に・・・・」
圭は奈緒の結婚で淋しくなったんじゃないかと言おうとしてやめた。圭自身がそうだったからだ・・・・とりとめのない話を二人でしながら食事を終えると
「圭が使っていた部屋はそのままになっているからお布団を運んでおいてちょうだい!」
「ああ、わかった!布団は客間にあるのでいいの?」
「ええ、お願いね?」
「何言ってるの!俺が寝る布団を俺が運ぶのはあたりまえだろ?」
「それもそうね・・・・じゃあお願いね!」
「うん!」
圭は客間の押し入れから布団を取り出し、二階の自分の部屋に運んで行った。
圭が部屋に入ると懐かしさ甦った。引っ越しの時に使う物は運び出したので、ガランとしていた。残されていたベッドの上に布団を敷きその上に寝転ぶと幼い頃、圭を寝かしつけるために奈緒が絵本を読んで聞かせてくれていた事を思い出した。
「確かまだあると思うけど・・・・」
ベッドのすぐそばのカラーボックスを覗くと、懐かしい当時お気に入りの絵本がそのまま置いてあった。圭はその絵本を手に取りパラパラめくり始めた。
(そういえば・・・・この本を読みながら寝てしまった事があったな・・・・)
いつもは先に寝入ってしまうはずの圭だったがその日は疲れていたのか奈緒が先に寝てしまった。圭は目の前にあった奈緒の大きな胸が気になり、指でつついてみたり、両手で揉んでみたりした。幼い圭に淫らな気持ちがあった訳ではなく母親に甘えるような感覚であった。そのうちに圭は奈緒の胸に顔を埋めたまま眠ってしまった。圭が目覚めた時、優しく微笑んでくれた奈緒の顔とやわらかい胸の感触は今でも覚えている・・・・
(今、思えばとんでもない事をしたんだよな・・・・)
圭は掌を見つめていた。目を上げると古いゲーム機が目に入った。
立ち上がり近づいて行くと、ゲーム機と一緒にいくつかのソフトもおかれていた。
「そういえば・・・・ゲームに負けると罰ゲームだって体を擽り合いしてたんだよな・・・・俺・・・・お姉ちゃんの身体を触っていたんだよな・・・・」
当時は無邪気なふれ合い・・・・今では決して許されないふれ合い・・・・圭は自分が成長して・・・・そして奈緒が明日結婚して他人のものになる事をおもいしらされた。
「圭!お風呂わいたから入ってしまいなさい!」
「はぁい!」
圭は泣きそうになるのを堪えて奈緒に返事をした。
かけ湯をして風呂に浸かっていても同じだった。圭が小学5年生になり奈緒の家に行かなくなるまで奈緒と一緒に風呂に入っていた。当時は大学生だった奈緒は当然身体を隠す事なく圭に曝していた。もちろん幼い圭に淫らな気持ちがあるはずもなく奈緒にも警戒感は全くなかった。圭はその時の事を思い出そうとした。綺麗な背中・・・・丸く引き締まったお尻・・・・そして、奈緒の最大の魅力である大きな乳房・・・・当時の圭の両手ででもあまりそうなその乳房先にある薄桃色の乳首まで思い出せるのに・・・・一番見たいところだけが肌の色にボヤけて思い出せなかった・・・・
(あいつはお姉ちゃんを自由に出来るんだ・・・・お姉ちゃんにあんな事や・・・・こんな事を・・・・)
淫らな妄想だけが膨らんでいった。
「お姉ちゃん・・・・」
髪の毛を洗いシャワーでシャンプーを流している圭の目からいつのまにか涙が溢れ出ていた。
「お姉ちゃん・・・・何で結婚するんだよ・・・・俺・・・俺・・・お姉ちゃんの事・・・・好きなんだ・・・・何で俺は・・・・弟なんだよ・・・・何で俺はもっと早く生まれて来なかったんだよ・・・・」
圭はうずくまり泣き続けた。


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