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届かない恋〜Eternal Unrequited Love 〜
【近親相姦 官能小説】

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片想い-3

夕食の下拵えを終えて部屋に戻った美郷が、窓から外を見ると、圭が車から降りるところだった。何気なく運転席を見ると水木先生が座っていた。
「えっ?圭兄と水木先生が何で?えっ?えっ?もしかしてあたし見てはいけない物を見てしまった?」
美郷は慌てて身を隠した。
(そういえば・・・・圭兄はモテるのに彼女の話は全くない・・・・やっぱりそういう事なの?)
美郷は自分もそうなので圭も好きになってはいけない人を好きになったんだと思い込んだ。

夕食後、リビングで寛いでいる圭に話しかけた。
「圭兄、いつからなの?」
「何が?」
「実は見ちゃったんだよね!」
「だから何をだよ!」
「いつから付き合っているの?」
「えっ?」
「惚けなくてもいいでしょ!あたし見ちゃったんだよ!」
「だから、何の事だよ!」
「安心して!あたしは口がかたいから!」
「あのさ話が見えて来ないんだけど?」
「惚けなくてもいいから!あたし見ちゃったの!圭兄が水木先生の車から降りて来るところ!」
「えっ!」
(圭兄、慌ててるな?)
「あのなぁ!お前は誤解してるぞ!」
「誤魔化さなくてもいいって!水木先生を見つめる圭兄の目は恋する目だったよ!」
「あのなぁ水木先生は俺の姉なんだよ!」
「えっ?」
「俺の本当の親父の前の奥さんとの子供で俺とは異母姉弟なの!それに水木先生は結婚してるだろ?」
「そういえば・・・・」
その日は納得出来ないまま部屋に戻ったが、次の日美郷は水木先生に聞いてみた。
「水木先生、圭兄と姉弟って本当ですか?」
「ん?圭に聞いたの?別に内緒にしてたわけじゃないけど・・・もちろん他の先生達はみんな知ってるわよ!」
「そうなんですか・・・・」
美郷は納得出来なかった。圭のあの目は弟が姉を見る目ではなかったからだ。
(まさか!圭兄も!)
美郷はそう思ったがすぐに否定した。しかし否定しても否定しきれなかった・・・・自分がそうだけに・・・・圭の場合は美郷よりももっと背徳的である実の姉というだけだなく人妻なのだから・・・・水木先生と別れた後校庭を歩いていると、木陰で座っている圭の姿が目に入った。
「圭兄!こんなところで何黄昏てるの?」
「ん?なんだ美郷か・・・・」
「誰だと思ったの?」
「別に・・・・」
「どうしたの?元気無いわね?」
そう言って圭の前にしゃがみ、圭の顔を覗き込んだ。
「もしかして・・・・恋の悩み?」
圭は笑顔で見つめる美郷を見つめて
「見えてるぞ!」
「えっ?」
「今日はピンクか・・・・」
美郷はスカートの裾を押さえて
「エッチ!」
そう叫んだ。
「見せたのはお前の方だろ?」
「見せたくて見せたわけじゃないわよ!それに圭兄だってあたしのを見たって嬉しくないでしょ!」
「まあな・・・・」
美郷は苦笑しながら圭の横に座った。
「で、何を悩んでいたのかな?」
「美郷には関係ないだろ?」
「まあね!でも、女の子にモテモテの圭兄が何に悩んでいるのかは少し興味があるかな?」
「女の子にモテモテって・・・・まぁ人気があるのは否定しないけど・・・・」
(オイオイ、妹にまで自慢するなよ!)
美郷は声に出さずにツッコミをいれた。
「彼女達の好きって言うのは芸能人を好きになったってのと変わらないからな・・・・その辺はお前だってわかるだろ?」
「まあね・・・・」
その点では美郷も圭と同じように感じていた。
「だから・・・・兄貴が羨ましいかな・・・・」
「えっ?何で?」
「兄貴は気づいていないみたいだけど・・・兄貴の事をものすごく好きな女の子がいるんだよ・・・・」
(俺のすぐ隣に・・・・)
圭は美郷を見て笑った。
「えっ!ウソ!本当?」
驚き慌てた様子の美郷を見て
「何慌ててるんだよ・・・・兄貴は元々は俺よりもイケメンなんだよ!もっとおしゃれに気を遣えば俺なんかよりも人気が出るさ・・・・頭の出来もいいし将来性の高いお得物件だよ!」
(ちょっと待ってよ!あたし以外にお兄ちゃんの魅力に気づいている女の子がいるって言うの!)
美郷は気が気でなかった。
(慌ててる・・・・美郷のヤツは自分の気持ちが俺にバレてないと思っているのか?ニブい兄貴は気づいていないみたいだけどバレバレなんだけどな!)
「圭兄?何を笑ってるのよ!」
「別に!ただ美郷ってモテるのに浮いた話を聞かないなぁって・・・・」
「あたし?あたしはまだ中学生だし・・・・圭兄とは違うわよ!」
「俺とは違うってどういう意味だよ!」
「女の子をとっかえひっかえしてたのは何処の何方でしたっけ?」
「俺がいつそんな事をしたって言うんだ?」
「去年の今頃・・・・確か・・・水木先生が結婚を発表した頃・・・・」
「うっ・・・・」
(やっぱり圭兄は水木先生の事・・・・)
美郷はあえて水木先生の名前を出した・・・・水木先生の結婚を知ったのは三年になってからなのでカマをかけてみたのだった・・・・
「で?圭兄は何を悩んでいるのかな?」
「好きな男もいないようなお子様にはわからない問題だよ!」
「あたしはそんな子供じゃないわよ!」
「ほう・・・・それじゃ・・・・好きなヤツが出来たのか?」
「それは・・・・」
「まぁ無理に聞こうとは思わないが・・・・好きな男がいるなら素直に告った方がいいぞ!後で後悔しないようにさ!」
「えっ?」
「何でもない!余計なお節介さ!」
圭はそう言うと、立ち上がり歩いて行った。
(圭兄は後悔してるんだ・・・・水木先生に告白出来なかった事・・・・でも・・・・あたしが好きな人がお兄ちゃんって知ったら・・・・同じように言わないよね・・・・圭兄なら痛いほどあたしの気持ちがわかるはずだから・・・・)
美郷が教室に戻るとクラスでは校庭で美郷と圭がデートしていたとの話題で持ちきりだった。美郷もあえて否定はしなかった。


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