投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

母子相姦のある風景
【母子相姦 官能小説】

母子相姦のある風景の最初へ 母子相姦のある風景 6 母子相姦のある風景 8 母子相姦のある風景の最後へ

映画館-1

どんなに寂れた田舎町にも映画館くらいある。
映画がそんな風に娯楽の王道として栄華を誇った時代があった。
戦後まもなく映画館は日本中に大小問わず建てられた
その数は昭和30年代をピークに減少の一途を辿っているが、幾つかは現代でも残っている。
たとえばこんな寂れた田舎町の商店街にも。

その小さな映画館はいわゆるミニシアターで、昔はいわゆる名画座だったらしい。
たった1スクリーンにほんの200人ほどしか入れないところで、じきにミニシアター系の作品が上映するようになると、今度は近隣の映画好きたちの足が向くようになった。
映画館のすぐ近所にはアート系の古い喫茶店があって、商店街では見られない異質な客層が目に付く。
喫茶店の主人はたまに古い映画のポスター展のようなものまで商店街の空き店を会場に借りてやっているから、それなりに上手くやっていけているんだろう。

といっても同じ商店街の住民としてはあまり足しげく通うようなところではない。
どっちかといえば気取っているような感じさえして、俺はあんまり好きじゃない。
それでもガキの頃はたまに母親に連れられて2回くらい行ったことがある。
たしかあれはまだ小学生の頃で、夏休みだったんじゃないか。
館内は空調が効いていてやけにヒンヤリとしていた。
他に人がほとんどいなくて、館内は何だかカビくさく感じた。
初めて入った時は切符売り場と館内の売店が繋がっており売り子も同じ人間が兼ねていて、こうなってるのかと感心した記憶がある。
具体的な題名も何だったか忘れたが、俺に合わせてか古い西部劇だった。
もちろん吹き替えじゃなかったから、字幕を目で追うのが精一杯で画面が見ずらかった。
それでも慣れないフカフカな深紅のシートに深く腰掛けていると、映画館独特の大人っぽい空気を感じる事が出来た。
せいぜい車の座席や学校の固い木製の椅子にしか座った事のなかった俺には、柔らかなシートにもたれる背中の感触が映画館のイメージとぴったり合っているように思えた。
俺にとって柔らかなシートの感触は母と一緒に見に行ったあの映画館の記憶と一体化している。
我が家は商店街で雑貨屋を営んでいた。
日に日に客が減り続ける中でその仕事は大変だったろうと思う。
子供心に自分が店を継いだとして、やっていけるだろうかと不安だったが、結局俺が大人になる前には閉店して父は働きに出るようになってしまった。
働きに出るようになった父は店をやってた頃よりも多忙を極めるようになった。
父親が家に帰ってこなくなる日が増えて行ったのもそれからだった。
両親の仲は少しずつおかしくなっていった。
母親が俺を映画に連れて行ってくれた最後の夏も既にそうだった。
それから随分長い事映画館に足を運ばなかった。

大人になってからだが、ある日仕事終わりに女と映画に行くことになった。
彼女は同じ会社で勤めていた先輩で転職してから付き合いだした。
題名も聞いたことがない単館上映のマイナーな映画を見たいのだというので、都心の駅裏のシネマスコープに足を運んだ。
かつてガキの頃行った映画館と同じような規模だったが、見た目は今風でお洒落なネオンが上映作品のポスターを眩しく照らす派手な外観だった。
しかし、館内に入ると突然何十年も前の夏にフラッシュバックのような感覚に襲われた。
真っ赤なシートにカーテン、薄暗い館内と人影少ない場内。
もしかしたら自分はまだあの夏の日のガキのままで、ずっと大人になった白昼夢を見ていただけじゃないかと思うほど、あの日の場内と似ていた。
雑貨屋を閉めてから数年後に両親は別居するようになった。
皮肉にもお店の客が減り続けて大変だった頃よりも、夫婦は上手くいかなくなったんだ。

父は家に戻ってこなくなった。
それっきり会ってない。
母は働きに出るようになった。
男に酒を飲ませ、自分も飲まされる仕事だった。
ある晩、家で寝ていると部屋の中に母が入ってきたことに気づいた。
何か喋ることも無く、母の口からは酒の匂いがした。
食われるように唇を奪われると、母親に体を触れられた。
最初は訳も分からないまま受動的に受け入れただけだったけれど、ひどく興奮を覚えてその内に自ら夢中で母親の身体を求めた。
ダメだという思いは酒臭い匂いにかき消された。
その夜から間もなく、母も家を出て行った。
それきり会っていない。

自分と彼女のために売店でポップコーンとジュースを買う。
館内は足元以外ほとんど真っ暗に近い。
妻子と離れて放浪生活を送っていた男がやがて家に戻って再会するという物語だった。
自分勝手な理由で家族の元を去り、好き勝手に生きてから元の鞘に収まろうなんて随分虫のいい話だと思った。
内心は鼻白む思いだったが、彼女はそんな風には受け取らなかったようだった。
彼女の両親も離婚していたはずだが、受け止め方はそれぞれだと思った。

映画館を出ると、空はもう真っ暗になっていた。
「飯でも食ってこうか。どこする?」
「お寿司がいいかな」
それで俺達はいい年して手を繋いで歩き出した。



母子相姦のある風景の最初へ 母子相姦のある風景 6 母子相姦のある風景 8 母子相姦のある風景の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前