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母子相姦のある風景
【母子相姦 官能小説】

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電気屋-3

俺は決めた。
店を閉めて、家も売ってこの町を出るんだ。
「それじゃあ私が暮らすとこまでなくなるじゃない」
「違うよ。母ちゃんも来るんだ」
「どこへ?」
「俺の行くところだよ」
そこまで言うと母はさすがにちょっとだけ呆れたような顔をした。
でも、もう決めたんだ。
「俺について来いよ。母ちゃん」
もう一度言った。
曇った表情が母の迷いを物語っている。
気持ちが揺れている。
でもどんなに揺れても、最後の答えは半ば決まっているようなもんだった。
「こんなとこで住んで、蓄えも年金もろくにないから死ぬまでパート暮らしが関の山だよ」
「………」
「なぁ」
「…アンタはどうなるのよ、すぐ私が邪魔になるよ」
「ならねぇよ」
「なるって」
「ならねぇよ!」
思わず声を張り上げてしまうが、母は一歩も引かなかった。
睨みつけるような強い眼差しをした母の瞳は涙が目いっぱい浮かんでいた。
無理にキスをしようとすればムキになったように顔を背けてくる。
こんなに意地を張るところなんて見た事なかった。
やっぱり俺は母の心が分かってないんだ。
俺が母親のために人生を犠牲か台無しにするように思ってるんだろう。
そんな事ない。
そんな事ないんだよ。
くそったれめ。

「頼むから来てくれよ、母ちゃん」
「………」
「………」
「………」
「なあ、母ちゃんにとっては俺は息子でも新しい男でもどっちでも良いんだよ」
「………」
「俺が………」

そこまで言いかけたところで母は諦めたように唇を押し付けてきた。
閉じられた母の瞳からはまだ涙が流れ落ちている。
もう腹をくくるしかないんだ。
まるで心中するみたいな切迫感だ。

その日、初めて母と俺は避妊せずにセックスした。
それまでは着けなければ入れる事も許されなかったのに、最後まで何も言わなかった。
多分母もそうされる覚悟は決めてたんだろう。
俺は本当にいいのか、土壇場で母が嫌がるんじゃないかって思って最後まで母をじっと見てた。
強い勢いで精液が母の胎内に放たれた瞬間何でだか分からないけれど、妊娠したって思った。
生まれて初めて中出ししたからかもしれないけど、母の胎内に全て吸い込まれていきそうな感覚を感じた時、直感でそう思った。

話は祭りの日に戻る。
母と俺は疲れた身体を休めるように壁にもたれたまま、ぼんやりと窓の外を見ていた。
明るい顔で通りゆく浴衣姿の人たちを見てると、不思議と自分たちまでその輪の中にいるような気がしてくる。
テーブルの上のスイカを一口含むと、母の唇に押し当てて甘い汁を吸いあった。
ガキの頃、食べてたのと少し違って、少しおぞまじくもある気がする。
錯覚だろう。
通行人はやっぱりこちらなど気にしないから、こちらも気にしないでそのまま何度も唇を押し付けあった。
砕けたスイカの破片が色を失って母の裸の胸を伝い、膨らんだ腹の上に乗っかった。
出っ張り具合が大きいからか、それ以上動かなくなるのを見て母と俺は思わず顔を見合わせて笑った。

「産む時には私50よ、もう」
そういった母はもう達観したかのように苦笑いを浮かべていた。
父が死んでから避妊しなくなったセックスにより、母は息子である俺の精液で妊娠した。
本来ならもう閉経するかどうかの瀬戸際だった母の49歳という年齢はもうギリギリのラインだった。
もう1,2年遅かったら出来なかったんだろう。
実際に母は出産後1年も経たずに閉経した。
深い苦悩と煩悶により眉間には皺が寄っていた。
思えば俺と新しい人生を生きると決めてからそんな表情が増えているような気がする。
高齢出産のリスクやその類の本を柄にもなく読み込み、胎児の健康状態まで確認し…俺は母に産んでくれと言った。
その時の母の表情は忘れられない。
暗い闇が広がっているような絶望的な瞳で俺を見ていた。
でも、多分堕ろせと言っても似たような目で見られたんじゃないかとも思う。
それでももしかしたら内心はホッとするかもしれない。
いや、多分二人とも内心はホッとしてしまうんだろう。
でも産ませたかった。
産んで欲しかった。
そう言うと、母は諦めたように年齢の事を言って笑った。




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