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笑わない女
【ファンタジー 官能小説】

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笑わない女-3

 彼女は動かない。俺はすぐに意図をさとって立ち上がった。
 視線を合わせたまま、一枚、また一枚と脱いでいった。最後の一枚を取った時、彼女は小さなため息のようなものを漏らした。
 俺の前に跪き、顔を斜めに傾けながら舌を伸ばして近づくと、どうしようもなく硬くなっている先端をチロリと舐めた。俺の腰がビクンと跳ねたのを見ると、勢いづいた様に激しく舌を這わせ、握りしめ、唇に含み、首を振ってむしゃぶりついてきた。
 俺は彼女を見下ろし、しばしされるままになった。ときおり膝がガクンと折れそうになったが、下腹に力を入れて耐えた。
 髪に手を置いた。彼女は動きを止め、見上げてきた。俺は視線で芝生を示した。彼女は口を放し、そこに仰向けになった。
 足首からふくらはぎ、太腿へと手を這わせていくと、彼女は自分から足を開き、膝を立てた。目の前に曝された白く眩しい太腿の内側を、左は舐め、右は指でなぞりながら、少しずつ、少しずつ、根元へと這い寄った。彼女の胸の上下が大きく早くなっていく。
 ついに到達したその部分を、両手の親指で左右に開き、じっと見つめた。そこは既にテラテラと公園の灯りを反射させるほどに潤い、糸を引き、視覚化出来そうな程に濃厚な女の香りを発散させていた。
 彼女が少し腰を浮かせてきた。もうガマン出来ないのだろう。俺は望みをかなえてやるべく、舌を伸ばし、谷間に這わせた。
 小さく息を吐き、脱力した気配がはっきりと伝わってきた。
 俺は彼女の反応を確かめながら、上へ下へ、強く弱く、深く浅く、外側に内側に、舌と唇を遊ばせた。
 彼女は眉根を強く寄せ、歯を食いしばり、芝生をきつく掴んで必死に耐えていたが、ついに片手が宙に浮き上がり、泳ぎ、躊躇いながら俺の頭を抱えた。そして大きく息を吐き出すと、引き寄せて擦りつけ、腰をくねらせた。
 呻く様なくぐもった声を漏らし続ける彼女の瞼がほんの少しだけ開き、カバンの方へと視線が流れた。
 俺は彼女のカバンから取り出したものを自分に被せ、体を重ねた。
 軽く体重をかけただけで、スルリと吸い込まれていった。けして緩いのではない。十分な準備が出来上がっていたし、まるで長年のパートナーであるかのように二人の体はなじんでいた。
 俺は囁いた。
 「司書のおねえさん。」
 彼女の顔に、花のような笑顔が広がっていった。
 互いの顔を手のひらで挟んで口を吸い合いながら、ゆっくりゆったりと腰を動かした。
 彼女の呼吸が徐々に徐々に荒く激しくなっていく。それに合わせるように俺の腰も強さと速度を増していった。
 彼女が俺の背中に腕を回してしがみつき、足を絡めてきた。
 抑えようのない喘ぎを漏らす彼女を見つめた。俺を見つめている。
 ひときわ大きく息を吐き出し、グイっと反り返った彼女の一番奥に、渾身の突きを入れた。
 二人は静止し、微かに震え、やがて脱力して芝生に崩れ落ちた。


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