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夏の終わりに愛は無い
【母子相姦 官能小説】

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その1-1

ついこないだまで煩くて仕方なかった蝉の声が徐々に遠くなっていくようだった。
締め切った雨戸の向こう側ではいまだ太陽がジリジリと夏の終わりを照らし続けているだろうけれど、部屋の中には何も伝わってこなかった。
薄暗い部屋では静かな音を立てて動き続けるクーラーが乾いた人工的な冷気を吐き出している。
その前の布団の上には母が横たわったままだった。
少し気怠そうに息を吐き額を拭いながら、僕に背中を向けていた。
何一つ身にまとっていない生まれたままの姿の母がそこにある。
「これ」が僕が望んだ結果の光景だった。

雨戸の隙間からはほとんど外の光が差し込んでこない。
外の騒々しい喧騒がほとんど遮断されてるという事は、部屋の中の物音は壁の向う側で誰かが聞き耳を立てていたとしても聞こえないという事だ。
絶対に誰にも分からないように。
それは母が僕に対して条件として言い渡してきたことだった。
それさえ守れるなら。
そう言った母はそれきり何も言わなくなった。
自分が言い出したことなのに、その時の僕には信じられない思いだった。
絶対に手に入れる事が出来ないと思っていた母。
手に入れたいと望んでいる事さえ誰にも言えない母。

それは今年の夏休みの初めの頃の事だった。
突然の夕立に降られ、慌てて洗濯物を取り込んだばかりの母はリビングに入ってきて濡れた髪を拭いていた。
そんな時に突然のように言い出した僕の話。
まともに取り合ってもらえないと思っていたのに、存外母は真正面から聞いてくれた。
そしてその日そのまま母は僕に身を任せた。
最後まで。

毎日のように続けられる行為。
母にとっては父が死んで以来だったはずなのに、僕との関係が始まるとすぐに女らしさを取り戻していくようだった。
不思議なほどに肌は若返ったように張りが戻り、化粧や香りにも気を遣うようになっていく。
決して口には出さなくても僕をベッドを共にする男として見ているという事なのだろうか。

初めて母を自分のものにした翌日から夜になると僕は母の部屋に行くようになった。
僕が部屋に来ると母は何も言わないままに、雨戸を閉じてその上にカーテンを閉めてしまう。
そのまま言葉を交わす事もないままに服を脱ぎだし、生まれたままの姿になってしまう。
上目づかいで僕を少しだけ見た後で、自らさっさと布団に潜り込んでしまう。
掛布団で顔を隠すようにしているため表情を窺えないが、行動から僕を受け入れてくれているのが分かる。
軽く布団を持ち上げ、中に入っていき中で母を抱きしめ唇を母の首筋に押し当てると母の深い息が漏れる。
何かを言いたそうな母の瞳が潤みだし、それから何も言う事はない。
深い吐息が母が感じ出した時の特徴だった。
はぁ…そう母が深く息を吐いてからそれがきっかけのように自らも積極的になっていく。
ゴソゴソと布団の中で動いた気配があったかと思うと、母の手が僕のモノに触れてくる。
初めての時は無我夢中で済ませてしまった前戯は時間をかけるようになっていた。
暖かな母の手の感触に首をもたげて声を漏らすと、わずかに母は緩急を変えて僕のモノを扱き続けてくれる。
限界が近づいてきた僕は母の手を一旦押しとどめて母の下半身に潜り込んでいく。
外見の多少の若作りとは違い、母のそこは決して美しくも若々しくもないが、赤黒い入口が蠢いていて、不思議な感動をいつも受ける。
自分を産みだしたと思えばあまりにも深い色々な思いが湧き起り、本来二度と見るはずのないところを目にしていると母親としているという感慨にひたる。
指で、舌で、そして唇で母の入口に触れても母の喘ぎ声は聞こえてこない。
さっきまでと違い、息遣いが荒くなり僕の体に触れる手の動きが早くなってくる。
母の愛液の味は初めて舐めた時から不思議な事に何だかずっと前から知っているような気がした。
深く奥に舌を差し入れるよりも入口の醜い秘唇を弾くように舐める方が母は強く感じるようだった。
時折苦しげな母の声が漏れ聞こえてくるのは、おそらく布団に顔を埋めて声を我慢しているからだろう。
十分母の中が潤ってきたのを確認すると、再び母を組み敷く形に戻る。
潤んだ母の瞳が僕を見上げているが、決して求めてくるような声色を出したりしない。
母はあくまで気高い母親のまま、僕に対して媚びるような事はなかった。
どこまでも母親らしく、快楽を覚えている様子を隠し続けて息子である僕を受け入れる。
化粧をして僕を受け入れても、あくまで母は行為にはそれ以上積極的には応じない。
どこか事務的なほどの態度で母の両脚が開かれると、後はただひたすら僕は打ち込み続ける。
本当なら絶対に求めても手が届かない存在を抱いている、というのはそれくらいに普通の女とは違うものなんだと思う。
睦言を交わす事もなく、決して愛溢れる行為とは言えないんじゃないかとも思う。
それくらいに母は母のまま、僕は息子のままセックスをする。
恋愛感情はもちろん、肉欲とも少し違う情欲の赴くまま、僕たちはただひたすらに繋がり続ける。
貫かれている間、母はいつも泣き出しそうな顔で僕を見上げている。
唇をへの字に曲げ、男女になる事をどこまでも拒む女のように。
それでも母の内側は僕にとって本当に特別な感覚を味わえる。
何度入っていっても、その温かさと柔らかさには胸を熱くさせるものがある。
熱いほどに熱が籠っている母の体内は心とは裏腹なまでに僕を暖かく激しく包み込むように締め付けてくる。
熱すぎるほどの母の体内の感触にたちまち下半身が痺れて射精してしまいそうになる。
懸命に堪えて動きを抑えながら時間を持たせようと腰に力を入れる。
母も快感を感じているのは何となくその表情から分かってはいたけれど、それを懸命に隠し続けるのは親としての矜持なのだろうか。



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