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不倫の始まり
【熟女/人妻 官能小説】

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不倫の始まり-2

湯船が沸くまでの間、香里奈はソファーに一人で座って茫然と遠くを眺めてお湯が沸くのを待っているようだった。ベッドから香里奈を横目で確認した僕は、仕方がないんだよ。と聞こえるように伝えてあげていた。

「何が仕方がないのよ」
「全てさ。お互い合意してやったことでしょ。やっちゃったもんは仕方ないでしょ」
「卑怯よあなた」
「何言ってるんだよ。感じまくってたでしょ。香里奈さん、さっきの映像を一緒に見て確認してみますか?」

下を向いて黙り込んでしまっていた。そりゃそうか。まぁいいと放っておいて湯船が沸くまでそっとしてあげていた。

「湯船は私が入るからね。絶対あなた、入ってきたらダメよ」
「分かったよ。どーぞごゆっくり寛いで下さい」

湯船に消えた香里奈を見届けた僕は、香里奈の下着をベッドに並べて撮影を開始していた。脱ぎたての私服を下着に添えて、履いてきたパンプスもセットで撮り終えて浴室に耳を澄ませていた。香里奈は、目一杯シャワー音を響かせた後は湯船に浸かってるだろう柔らかいお湯の音を静かな部屋に響かせているようだった。香里奈の下着を元の場所に戻した僕は、香里奈の鞄から財布を取り出し、車の免許証と保険証を撮影してあとは携帯電話を残すのみの状態だった。

「入ってくるかと思ったわ」

突然浴室から上がってきた香里奈に驚くように振り返ってしまっていた。財布を元に戻し、携帯電話を探す為に立ち上がった時に香里奈が上がってきてしまったからだった。

「まだ撮影してるの?あなたこそ馬鹿じゃないの」
「レンズ向けましょうか?」
「ちょっともうやめてよ。キモいわよ」

鼻で笑って挑発を受け流してソファーに腰を降ろし、着替える香里奈を見届けてあげていた。僕には十分な材料が揃っている。あとは出し方の問題だった。揺さぶるために必要な材料としてLINEを聞きだす方法を考えていたときだった。

「ねぇ、さっきの映像。本当にバラしたら何が起きても知らないからね。うちの旦那、何するか分かんないわよ」
「責任をすり替えるなよ。誘ったのは香里奈さん、あなたですよ。それに、わざわざ破滅するような行為を僕がして一体何のメリットがあるんですか?映像は二人だけの秘密ですよ」

真偽を確かめるように僕を見つめる香里奈だったが、根負けしたように目を逸らして携帯電話を手に取り僕がいないベッドに腰を降ろして下を向いていた。

「なぁ、LINE交換しようよ」
「は?何であなたと交換するの?意味分からないわ」
「LINEは二人の鍵だよ。お互いバラさないための鍵。常に通話を消しとかないとお互い破滅さ。牽制し合わないと、誘われた僕の方が被害にあったとき敵わないからね」
「被害?まだそんなこと言ってるの?」
「そうだろ。誘ったのは香里奈さんでしょ。映像は全てを撮ってますから。何なら出すとこ出したっていんですよ」
「卑怯よ。私をゆすってるわけ?ねぇ、もしかして今回だけじゃなくて何回もヤレると思ってるわけ?」
「その通り。やりたくなったらヤル。また一緒に仲良く楽しもうよ香里奈さん」
「ふざけないでよ。私を何だと思ってるわけ?」
「エロい女でしょ。普段はごく普通の人妻の振りをしながら、密室に僕を誘って、イクゥって叫ぶエロい女だったよ。ちゃんと自覚してますか?」

香里奈は強い視線を徐々に弱め、負けを認めるように下を向いて黙ってしまっていた。

「なぁ、何か言えよ。おれだってこんな面倒くさいこと何度も言いたくないんだよ。さっさとLINE交換して今日はお終いにして適当に別れて帰っちまおうよ」
「帰してくれるの?」
「当たり前だろ。オレの方こそ、さっさとこの重苦しい空間から出て適当に飲んで帰りてーよ」
「LINE交換だけでいいのね」
「十分だ。でも、LINE変えたらどうなるかは分かるよな?」

深い溜息を吐いた香里奈は、LINEを僕に教えて急ぐように荷物を整理してさっさと部屋を後にしてしまっていた。香里奈を見届けた僕は、軽いガッツポーズを決めて僕も急ぐようにホテルを後にしてタクシーを拾って適当な街を告げて一刻も早くこの場を離れるように急かしていた。これから起きる日常に備え、適当に飲んで頭を整理しようと見慣れた下町で降りた僕は、ゆっくりと繁華街に向けて歩き始めて今日を終えていた。


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