投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

特命捜査対策室長 上原若菜の最初へ 特命捜査対策室長 上原若菜 715 特命捜査対策室長 上原若菜 717 特命捜査対策室長 上原若菜の最後へ

最愛なる娘-4

若菜は言った。
「お母さんは凄いわね。あなたの今話してくれた気持ちを全て知ってたんだもんね。」
「は、はい??」
何の事かさっぱり分からなかった。
「あなたがそう思ってるのを読み取って、あなたの手を握って絶対に放さないよう毎日を生きてきたのよ、お母さんは。湯島武史を思い出してあなたを憎んでしまう心を押し殺そうと必死で戦って歩美ちゃんを愛するよう一生懸命だったのよ?」
「どうして分かるんですか?」
若菜はニコッと笑い立ち上がった。
「ついてきて?」
「え?でも…」
「いいから。」
若菜は歩美を連れて取調室を出た。そして警視総監室に入るとドアを閉めた。テーブルの上にはパソコンと郵便物が置いてあった。ソファに歩美を座らせると、若菜は郵便物を手に持った。
「これはさっき、お母さんから私宛に届いた物なの。」
「え?どういう事ですか…?」
「日付指定してあったわ?これはお母さんがあの日の前に私宛に投函したんでしょうね。歩美ちゃんに見せて欲しいと手紙がついてたわ?これと一緒に。」
郵便物の中から若菜はSDカードを取り出した。
「申し訳ないけど、先に中身は確認しちゃったわ?この中にはお母さんから歩美ちゃんへのメッセージが入ってる。この映像に映ってるのは犯罪者の姿ではなかったわ?娘を愛する母親の姿が映ってる。そしてあなたへの愛がいっぱい詰まってる。」
若菜はSDカードをパソコンに挿した。動画ファイルとたくさんの写真が収められていた。歩美の胸が騒ぎ始める。きっと嘘偽りのない自分への気持ちが綴られている事だろう。歩美は優里が自分をどう思っていたのか少し不安も感じた。

若菜が動画ファイルをクリックした。
「お母さん…」
もう2度と会えないと思っていた母親に会えた喜びが涙腺を刺激する。そこに映る優里は美しく、そして優しい笑みを浮かべていた。そこにはレイプと言う大きな敵と戦ったあの勇ましい姿はどこにも感じられなかった。その眼差しを見ただけで歩美は、自分は優里から愛されていた…、いやいるのだと分かった。優里は海の見える丘にいるようだ。歩美には記憶はなかったが、何となく懐かしい気持ちになった。


特命捜査対策室長 上原若菜の最初へ 特命捜査対策室長 上原若菜 715 特命捜査対策室長 上原若菜 717 特命捜査対策室長 上原若菜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前