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憑依("うつせみ"から改題)
【SF 官能小説】

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白昼のスクランブル交差点-2

 酒とかドラッグとか精神とか…。二泊三日でいろいろな検査をされたが、何も問題は出なかった。そのうえ、前科なし交通違反歴もなし要注意人物リストにも該当なし。扱いに困った警察は、初犯だし反省しているから、という理由をつけて解放してくれた。
 身元引受人には何故かルナさんが現れた。弟がご迷惑を、って。調べればウソって分かるはずだけど、誰も疑っていない様子だった。まあ、その理由はだいたい見当がつくけど。
 「ルナさん、なんであんなことしたの?」
 フウ、とため息をひとつついてから、彼女は話し始めた。
 「ねえ、私に操られて望まない事をさせられるのって、どんな気分だった?」
 「どんな、って…。すごく怖かったよ。自分が何するか分からないし、そもそもどこまでが自分のしていることか区別がつかなくなるんだから。」
 「でしょうね。」
 「は?」
 「もし、君がね。仲のいい男友達と無理矢理カラダの関係を持たされたらどう思うかしら。そんなつもりの全くなかった相手とよ。」
 「やめてくださいよ、考えただけで気持ち悪い。もしそんなことになったら、もう会えなくなるし。」
 「それをね、したの。君は。」
 「!」
 俺は思い当たった。仲良くおしゃべりしていた女の子たちに、軽い気持ちでそんなイタズラをした。終わった後、二人とも泣いていた。もう会えない、って。
 「お願い。もうバカな事はしないで。」
 俺をみつめるルナさんの目が潤んでいる。
 「な、なんだよ、姉さんでもないのに!指図しないで下さいよ。」
 ルナさんは目を閉じてうつむき、消えた。


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