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調教学園寮夜話
【学園物 官能小説】

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第13話『寮祭始末』-1

『寮祭始末』


「――以上で報告を終わりますわ。 わたくしとしましては、至らない点が多く、昨年、一昨年の先輩方が如何に偉大だったか痛感致しました。 寮監様にあらせましては、ご助言、ご指導をいただき、次年度の糧をいただければという思いにいたりますわ」

 盛況に終わった寮祭後、報告を目的に寮監室を訪れたのは、【A4番】と【A5番】だった。 寮で催される行事ごとの報告は『寮監が見てみないフリをする』という設定の寮祭であっても、例外ではない。 行事の進捗、内容、感想など、2人が無難に言葉を選ぶ中、寮監はニヤニヤしながら聞き終えた。 

「そうですねぇ……うん……そういうことにしてあげましょう。 個人的には、毎年感心しているんですよ。 普段の『学園』から『寮祭モード』に切り替えるだけでも、中々出来ることじゃありませんからねぇ」

 寮監の視線は【A4番】に向いている。

「……同感ですわ。 先輩のことは怖いはずですのに、BもCも、たった1週間で寮祭の雰囲気をつくってくれて……よく頑張ったと思います」

「勘違いしないように」

「……し、失礼いたしました」

 寮監のそっけない語気に、【A4番】が口ごもる。

「『切り替えた』っていうのはですね、B・Cさんというより、貴女方Aに対するメッセージですよ。 せっかく強面(コワモテ)を作っても、あそこまで親しげに振舞ってしまえば、いままでの対応が台無しでしょうに……リスク管理が甘すぎるんじゃないですか。 特に【A5番】さん」

 クルリ、寮監は回転椅子ごと【A5番】に身体を向けた。 【A5番】はというと、入室してからずっと直立不動で、ピクリとも動かずに口を結んでいる。 

「貴女、何年Aをやってるんですかねぇ……こういう寮祭にしたらダメだって、毎年助言しているのに……少なくとも貴女にとっては、馬の耳になんとやら、だったんでしょう。 呆れて言葉もでませんよ……だいたい、モニターで一部始終見てましたが、特に最後の挨拶、あれは何です?」

 『呆れて言葉がない』といった直後にアレコレ言うのは如何なものか、と思いつつ神妙に俯く2人。 

「『みんないい人』って……貴女には『言わぬが花』という諺が理解できないようです。 自分たちを『いい人』扱いするだけでも噴飯ものだのに、おまけで私まで『いい人』扱いしてくれちゃって、耳を疑いましたよ、全く……ふふっ」

 文句を言いながらも、終始寮監は唇の端に笑みを絶やさない。 寮監と付き合いが長い2人とも、寮監の口振りとは裏腹に、寮監が上機嫌なことを察している。 

「恐れ入ります……寮祭とはいえ、寮あっての行事……未熟さゆえ、相応しい言葉が見当たりませんでした。 今後のために、どうか厳しいご指導を、よろしくお願い致します」

 そういうと、シュルリ、【A5番】は即座に着衣をはだけ、足許に畳む。 両手を揃えて床に額づく。 

「寮長さんも、どうして自分がここにいるかはご存知でしょうね」

「恐縮ですわ。 わたくし自身の未熟さに加え、寮生の落ち度はわたくしの総括するところにあります。 改めてお手を煩わせますが、【A5番】ともども、心身ともに寮生として相応しいよう躾けてくださいませ」

 【A5番】に倣い、【A4番】も全裸になって土下座した。 学園式の『お尻をあげて陰部を晒す』土下座ではなく、あくまでも『平らに這いつくばる』式の土下座。 即ち『モノ』としてではなく『M奴隷』として、主人に罰乞いをする姿勢に当たる。 一々罰がどうと言われなくても、自ら察して調教をお願いしているわけだ。 自分の足許にひれ伏す美少女2人のシミ1つない白い肌に、

「……ふふっ。 こういう所は手間がかからないですねぇ」

 寮監は満足げに鼻を鳴らした。 【A4番】と【A5番】は、2人とも寮監のお気に入りだ。 というのも、肌のきめ細かさ、白さはもちろん、ほんのりくすんだ中央の蕾がギリギリ割れ目に隠れており、見えそうでみえず、かといって左右に割ればちょうど真ん中に左右対称な皺が詰まっていて、垂れることなく、でっぷり溢れることもなく、均整がとれた小桃な形が実によく――すべては2人の『お尻』のことで、寮監の好みとピタリ合致する。 

「お立ちなさいな。 自分から申し出た殊勝さに免じて、二人合わせて……そうですねぇ、一本鞭100発で許してあげましょうか。 鞭が欲しい気持ちを、せいぜいお尻で表しなさい。 私の気が変わって電気鞭100発に変わる前に……ね」




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