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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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責任-5

若菜はとうとう鉄壁の高さまで到達した。そして鉄壁の上に立ち中の様子を探る。鉄壁は何重も設置されており普通ならその鉄壁を越えて侵入するのは難しいだろう。しかしどこかに秘密の抜け道はあるはずだ。そこから優里ら不死蝶のメンバーは出入りしている事は間違いない。しかしそう簡単には見つかる訳がないだろうと考えた若菜。どこから狙撃されるのかも分からない。慎重に様子を探る。

本当ならわざわざ宙に浮く必要はなかった。あらゆる物をすり抜けられる若菜なら歩いて鉄壁を抜けられるからだ。それをしなかったのはやはりパンティを見せて興奮を得たかったからだ。面倒な事をしたなと思いつつ再び宙に浮き中へと進む。

狙撃はなかった。人の気配も感じない。不死蝶側が侵入される事をさほど重要視していない事が伺えた。核心の優里が佐川を監禁している場所への侵入阻止に余程の自信があるのかも知れない。もしかしたら若菜の超能力を無効化する何かがあるのかも知れない。若菜は浮ついた気持ちを一切捨て、いよいよ校舎の入り口へと舞い降りた。

若菜は慎重に入り口へと近づき扉を通り抜けようとした。
「…」
難なく通り抜けた。周りに注意しながら昇降口を進み廊下を歩く。気持ち悪いぐらい静かだ。若菜の鳴らすハイヒールの音が壁に響く。銃を持ち神経を研ぎ澄ましながら1階を進む。一つ一つ教室を確認して行くが、絵に描いたような廃校だ。人の出入りした様子は全くなかった。

(おかしいわね…)
若菜は廊下を見渡してある事が引っかかった。それは廊下には埃がたまったままだと言う事だ。最近人が歩いた形跡は全くなかった。若菜は一つずつ状況を確認する事を辞め、問題の3年4組の教室を目指す。

すると階段には最後誰かが歩いた形跡が見受けられた。若菜に緊張が走る。その足跡に注目しながら3階に辿り着いた。角から教室に続く廊下を覗き込む。取り敢えずは人の気配はない。足跡は確かに3年4組に続いていた。見る限り、やはり3年4組の教室だけ壁などを加工してあった。きっとたやすく中には入れないのだろう。若しくはいつだか夢で見たような若菜の超能力を消し去る薬のような物があるのかも知れない。若菜はゆっくりと銃を構えながら廊下を進んだ。

(…)
若菜は再び違和感を感じた。動画では不死蝶のメンバーと思われる人間が多く見受けられた。しかしそれだけの人数がいるにしては静か過ぎるのだ。勿論防音加工をしている事は考えられる。しかし肌で感じるもの、もしくは刑事の勘として、すぐ近くに人がいる気配を全く感じない。若菜の胸はざわつき始めた。

「まさか…」
若菜は銃を降ろし壁を通り抜け3年4組の教室の中に入る。
「な…」
若菜は中に入り壁を見渡すと身動き出来ない程に驚いた。それは壁一杯に、ある殺害現場の写真が貼りつけられていたからだ。その殺害現場とは…。
若菜は呟いた。
「ゆ、湯島…武史…!」
と。


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