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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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責任-3

捜査資料の中から湯島武史の通っていた小学校を割り出す。すなわち海老川優里の通っていた小学校である。小学校はすぐに分かった。

「分かりました!松田市にある松田第一小学校です。」
「今開校してるか廃校になってるかは!?」
「はい、…、廃校になってます!」
「そこだわ!海老川優里が佐川を監禁してるのはきっとそこよ!現場に迎える人らは急行するよう連絡して!」
「分かりました!」
連絡を受けた刑事らはすぐさま松田第一小学校に向かう。
「私も行くわ!私が到着するまで中には入らないように伝えて!」
「分かりました!」
指示を伝えたマギーを連れ車に乗り松田第一小学校に急行する。すっかり運転の上手くなったマギーのジじょ助手席に座る若菜。腰にあるLady Gunに手を当てる。

若菜は田口徹に銃弾を撃ち込んで以来、任務中に発砲した事はなかった。この事件が田口から続く因縁なら、きっと再びLady Gunを使う事になる予感がした。本当の気持ちはもう二度と発砲したくない。勿論腕には自信がある。間違っても人の命を奪うようなミスはしない自信もある。ただ使わないに越した事はない。若菜は目を閉じこの銃を自分のために作ってくれた父親や静香の顔を思い浮かべていた。

「佐川には刑務所に入って罪を償ってもらう。海老川優里もそう。彼女の未来を考えるのはまず逮捕しやはり罪を償って貰ってから。命を以って罪を償う事だけは許さない。私達は全力で2人の身柄を拘束する事に勤めればいい。」
それはマギーに対しての言葉なのか、それとも自分に言い聞かせる言葉なのかは分からなかった。マギーは返事はせずに頷いてハンドルを握っていた。

やがて松田第一小学校に到着した。多くの刑事やパトカーが集結し若菜の到着を待っていた。しかし小学校に近づくにつれ異様な雰囲気に気付く。車を降りた若菜が言葉をこぼす。
「な、何これ…」
松田第一小学校の周囲が鉄壁で包囲されていたのであった。
「周辺の住民によると、廃校になった小学校に肝試しなどの侵入者が後を絶たない為、入れないよう市がこの鉄壁を設置したと証言しました。しかし市はそんな対策を施した記録はないと。」
「いつ設置されたの?」
「半年前頃のようです。」
「そう。海老川優里は初めからここで決着をつける為、着々と準備をしていたって訳ね。もしこの鉄壁を抜けられたとしてもきっと校内に入るにはそう簡単には行かなそうね。」
捜査員一同はどうこの鉄壁を突破するか考えていた。恐らく空から侵入を試みても銃で狙撃するぐらいの対策は練っているだろう。慎重に行かなくてはならないと考えていた。

「これも運命よね。この日の為にきっと私は超人になったって訳ね。」
「??」
フッと笑う若菜を刑事らは不思議な顔をして見つめていた。


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