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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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責任-2

「時間よ?」
歩美が時計を見ながらそう言った。放送は午前11時ちょうどにはじまた。警察、マスコミ、そしてSNSで広まった噂を聞いた国民の多くがYouTubeに注目する。

「始まったわね。」
若菜はそう言って険しい表情でYouTubeを見つめていた。どこかヒントになるものはないか神経を研ぎ澄ませて見つめている。

放送は椅子に拘束され怒り狂う佐川の顔のアップから入った。
「放せ!なんのつもりだ!犯すぞっ!」
怒鳴り散らす佐川の顔を映し続けた後、ナレーションのように女性の声が入って来た。
「初めまして、私は不死蝶のリーダー、海老川優里と申します。ここに映っているのはサーガ日本國統一原理教のリーダー、佐川健吾…、そう、世間を騒がせているサーガです。世間を騒がせているのは私も同じですが。」
穏やかな口調だ。それに比べて佐川は相変わらず怒鳴り散らしている。
「良く鳴く鳥ですね。少し黙っててもらいましょうか。」
優里は佐川の口をガムテープで塞いだ。すると画面がゆっくりと引いて行く。少しずつ海老川優里の顔が画面に現れ始めた。そして完全に海老川優里の顔が映った瞬間、視聴していた全ての人間が呟いた。
「綺麗…」
と。海老川優里は40歳を過ぎた今も美しかった。それどころかまだ20歳代にも見える若々しさを兼ね備えていた。まさかこの女性が旅客機テロやレイプ犯の局部踏み潰しを行なったなどとても信じられない。華がありオーラもある。まるで異次元の世界の女性に見えてしまう。

そんな中、若菜だけ視点が違う。海老川優里に見惚れず、その背景から居場所を考えていた。
「教室??どこかの学校ね…。でも不思議な教室よね。外壁や窓以外は長い間使われていないように廃れてる。海老川優里が改装したのかな…。佐川を連れ込み復讐を遂げる為に…。でも海老川優里が教師をしていた時に田口と佐川が生徒として在籍した一ノ瀬小学校は廃校じゃないわよね?」
「はい、生徒数こそ少なくなりましたが、現在も存在してますし、捜査員がなんとか行きましたが特に変わった様子はありませんでした。」
「だよねー。疑いを持って捜査したもんね。」
「あれだけ教室に手を加えればすぐに気づきます。」
「そうよね…。どこの学校の教室??海老川優里がここを選んだ理由は…?」
若菜は神経を研ぎ澄ませ考える。わざわざそこを選んだのだ、何か海老川優里にとって特別な理由があるはずである。その時、若菜の頭の中に湯島武史がレイパーとなったきっかけが思い浮かぶ。
「海老川優里が全てを終わらせるつもりで選んだ場所。終わり…始まり…。始まり…、始まり…!」
若菜の頭に大きな衝撃が走る。
「全ての始まりは湯島武史を虐めた事!海老川優里にとって全てを終わりにするのは、始まりの場所よっ!マギー、海老川優里と湯島武史が通っていた小学校を大至急調べて!きっとそこよ!」
「わ、分かりました!」
マギーは慌ててパソコンの前に座り捜査資料を調べ始めたのであった。


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