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雨の訪問者
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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雨の訪問者-3

 「…ねえ。」
 「は、はい。」
 文香がゆっくりと目を開いた。
 「いいのよ。いえ、そうじゃないわ。お願い、私を今夜、あなたの物にして…。」
 「文香…。」
 彼女は静かにすすり泣き始めた。俺は左隣に座り、右手を肩に回した。文香は動かない。
 「何があったんだ、とは訊かない。それは君たち二人の問題だからな。」
 無言で頷く文香。
 「俺に救いを求めて来ただけなら帰ってくれ。いや違う、帰るなら今のうちだ。今なら間に合う。」
 文香が涙をいっぱいに貯めた目で見つめてきた。
 「分かってるよ。今すぐ帰らないといけないんだってことは。そうじゃないと…。」
 俺は文香の肩をそっと抱き寄せた。濡れた髪が首筋に触れた。少し冷たい。
 文香の右頬から耳にかけての部分を左手で支え、ゆっくりと顔を近づけていった。不安そうな泣きそうな笑いそうな求めるような拒むような…。彼女の今の心情そのものを表しているであろうその唇に、俺の唇を重ねた。
 「ん…。」
 文香が身を固くしたのが分かった。
 顔を支えていた左手を、首筋、鎖骨、胸へと辿らせ、ジャージの上からでも分かるハリのある豊かな膨らみを撫でおろした。文香はされるままになっているが、唇が微かに震えている。
 予想より重みのある膨らみを手のひらで持ち上げた。そして、親指の腹で先端をソロリ、ソロリ、と捏ねた。
 「う…。んふぅ…。」
 唇を放して文香が思わず声を漏らす。眉根を寄せ、口を半開きにして。完全にカラダの悦びを受け入れているようにも見えるが、まだ迷いがある。俺にはそれが分かる。分かってしまう。でも、それでもいい。文香が俺によって快感を与えられ、欲情を刺激されているのは間違いのない事実なのだから。
 たとえ心が求めなくても、カラダはもう俺の指を欲しがっている。それに応えてやるのが一夜の安らぎになると言うのなら、たっぷりと快楽に溺れさせてやろう。理性が拒んでもカラダを疼かせ、背徳の悦びで包んでやる。しかし、選択肢はもう一つある。
 左手を胸から放し、ジッパーのタグをつまんだ。すると文香は俺の手を掴み、何かを訴えるように見つめてきた。
 「いけないと分かっているんだね。君には夫がいる。俺の親友だった男だ。」
 目を合わせたまま文香が頷いた。
 「素肌を曝すなんてとんでもない。ましてや、感じやすい部分を弄られ、それで悦ばされるなんて許されない。」
 彼女は動かない。
 「このままだと俺は君の肌に手を這わせ、敏感な所に執拗な刺激を与るよ。君は、されてはならないことだと認識しながらも快楽に堕ちていくだろう。どうする、止めるか?」
 文香は何も言わない。何もしない。
 「快感と罪悪感を同時に受け入れるというのなら、その手を放してくれ。」
 文香は俺の手を掴む力を強めた。
 「…そうか。」
 俺は肩に回していた右腕を放そうとした。すると文香が視線を上げて俺を潤んだ瞳で見つめ、ジッパーのタグを摘まんでいる俺の左手を自分の手で下へと引っ張った。ジッパーは少しずつ下ろされ、文香のしっとり白い肌が露わになっていった。日焼けの跡など全くない、初心な素肌が。
 二つの胸の膨らみの間をタグが通過し、ついには一番下まで下ろされた時、ジャージは左右に分離され、プルンと柔らかそうな乳房と、硬くなってツンと上を向いている乳首を曝した。
 「欲しいんだね。カラダは欲しがっているんだね。」
 「…そうよ。もうガマン出来ないくらいに欲しいの。でも同時に、してはいけないと…。ああ、でも!」
 掴んでいた俺の手を、自分の胸に押し付け、擦り付け、捏ねまわした。いけない、いけない、こんなことをしては、と呟きながら。
 俺は一旦体を離し、ジャージを完全に脱がせてローファーに押し倒した。
 文香は脱力し、抵抗する気配を感じさせない。じっとりとした瞳で見上げてくる。
 俺は両手を括れあたりから胸にかけて這わせ、膨らみの手前で止めた。すると、文香が自分から胸を突き出してきた。ここに下さい、と。
 「悪い子だね、夫以外のオトコにこんなことをさせて悦んでいるなんて。」
 望みを叶えてやった。両手で胸を掴み、揉みしだき、先端をつねった。
 「うう…ああ…。」
 「どうだ、感じるか。君は今、してはいけないことをして感じてしまってるんだぞ。もっとされたいか。」
 文香はガクガクと頷いた。
 「ええ、ええ、もっとして!私…ああ、こんなこと、こんなこと…ダメよ、でも。ああ、どうにもならない…。」
 体をくねらせ、俺に掴まれた胸を揺さぶる文香にのしかかり、膨らみの谷間にむしゃぶりついた。そして赤く充血し始めた先端を前歯でガリっと引っ掻いた。
 「う、んはあ!」
 ひときわ大きな声を漏らした文香の脇腹から括れへと左手の指先を這わせ、腰骨の所からジャージに手を滑り込ませた。彼女はもちろん気付いているはずだが、なんの抵抗もしない。
 ザワザワした茂みを斜めに掠めて足の外側から太腿の裏へと手を回した。少し汗ばんでいるのだろうか、じっとりと手になじんでくる。そのまま上へと這わせた手に柔らかい尻が触れた。それは十分な質量を感じさせながら俺の手のひらにしっとりと吸い付いてきた。


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