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堕ちていく教え子たち
【調教 官能小説】

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麗花 何処に何をされても私は屈しない-4

 「なんてね。例えば熱いものを触ったら反射的に声が出ちゃうよね。それは感情の表現じゃない。だから、今みたいなのはカウントしないよ。でも、自分の意思で悦楽の声を出したり、もっとして、と求めるような事を言うのはアウト。ということでいいよね?」
 ヒメの緊張が解ける気配が伝わってきた。
 「気づいてた?今みたいなのをカウントしたら、きみは既にスリーアウトだよ。」
 「え…?」
 「お前はもう感じてる…って事。」
 「はあ…。」
 「快楽に屈して出したんじゃない声はセーフ。じゃ、続けるよ。」
 「はい、先生。よろしくお願いします。」
 個人授業の時みたいだ。教えると漏らさず学ぼうとする。いい子だ。壊すけどな。
 「さて。」
 パシッ!
 尻を平手打ちした。
 「…。」
 ヒメは痛みを堪えている。
 ビシッ!バシンッ!
 「…。」
 声を殺してじっと動かない。
 「頑張るねえ。」
 デスクの引き出しから金属製の長い定規を取り出した。長いだけでなく厚みもあり、かなり重い。それを鞭の様にふるい、ヒメが突き出している尻を容赦なく張り飛ばした。
 「ぐふう…。」
 さすがに声が漏れたか。まあ、セーフのやつだが。
 何度も何度も定規を振るうち、ヒメの白い尻には無数のミミズ腫れが浮かび上がり、ピンクに染まっていった。彼女の足はガクガク震えている。しかし、痛みを堪えているだけというには違和感がある。谷間からはいつの間にか大量の泉が湧き零れ、太ももの内側を伝ってデスクの上に垂れ落ちている。痛みに対する通常の反応とは明らかに違う。
 「やはりな。」
 「な…何がですか。」
 絞り出すような声でヒメはようやくそう言った。
 「姫野くん。きみはカラダ痛めつけられることでも快感を得るんじゃないのか。」
 「…。」
 「正直に答える約束だよ。」
 うつむいて荒い息をしていたヒメが呟くように答えた。
 「そ、そうです。私は、乱暴に痛みを与えられると快感が全身を這いまわるんです。ムズムズするような気持ちよさが。」
 「ほう、ではもっと…いや、止めよう。」
 ヒメが振り返って目で問うた。
 「だって約束したじゃないか。何をすればどうなるかを訊いてもいいが、それを実行したら負け、って。」
 間髪開けずに反論してきた。
 「でも先生。私が教える前に始めていた事じゃないですか。」
 「だからもっとして下さい、酷く叩いて快感を下さい、ってこと?」
 「あ…。」
 「だろ?順番はどうあれ、自分から求めたらきみの負けだよ。」
 ヒメはうなだれた。
 「そう…でした。」
 快楽を欲しがるカラダの疼きが、屈服を許すまいとする意志を揺るがせ始めているようだ。それは彼女自身も気づき始めている。
 「危なかったね、姫野くん。だから言ったろう?オンナの悦楽は生易しいものではないと。」
 ヒメは涙をこらえているようだ。肩が揺れている。悲しいんじゃない。悔しいのだ、自分が快楽に負けそうになったことが。
 「この勝負、まだ続けるかい?」
 「当然です。」
 俺はため息を一つついた。
 「このまま行くと、きみは私から与えられる快感に溺れ、欲情に屈し、惨めな絶頂を迎えるだけだよ。きみは敗北する。」
 「しません!」
 「仮に頑張りぬいたとしても、その結末はもっと悲惨だ。理性によってムリヤリ抑え込まれた情欲は回復不能なまでに破壊され、基本的欲求の一つを失う。きみは性の廃人となるんだよ。」
 ヒメに明らかな動揺が広がっていく。顔が血の気を失っていく。
 「姫野くん。そんな勝利に意味はあるのかい?」
 答えは既に出ている。しかし、彼女の意地がそれを受け入れようとはしない。
 「私は…負けない…。」
 「きみは一つ忘れている。」
 「なんですか?」
 「きみの一番感じる部分にまだ指一本触れていないよ、私は。」
 「…。」
 「きみは既に抜けかけの乳歯の様にグラグラの理性の上に、辛うじてしがみついているだけの状態になっている。ここで私が本気でそこを責めたら、きみはどうなるかな?」
 「…分かりません。正直、私はもう…。」
 俺は攻撃の方向を変え、ヒメを諭すことにした。先生から生徒への指導のように、あくまで優しく、しかし事実を曲げないで。
 「さあ、愉しもうじゃないか、せっかく持って生まれたカラダの悦びを。それが生物の自然な姿というものだよ。その欲望を失くしたら、絶滅が待っているだけさ。」
 「でも…。先生に、いえ、快楽に負けてしまったら、私の大切な友人たちの誇りが…。」
 「それは違うよぉ、ヒメちゃん。」
 資料室のドアが開いた。


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