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南薫の体験談
【フェチ/マニア 官能小説】

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サウナ-16

サウナを出ると朝で朝日が眩しかった。
駅に向かって歩き出した時に後方から
車のクラックションが鳴り
僕を呼んでいる声が聞こえた。

後ろを振り返ると高級車から
手を振っている屋代老人だった。

屋代老人(おーい少年、待ちなさい。)

僕(屋代さん先ほどはどうも、)

屋代老人(よかったら、
わしの車で家まで送ろうか、遠慮しないで
早く車に乗りなさい。)

と言って僕を
半強制的に助手席に座らせた。

僕(こんなに親切にして貰い有難うございます。

なんてお礼を言っていいか言葉も出ません。)

屋代老人(君は確か南君と言ったね?

わしと朝食を付き合ってもらえないかね?)

僕(喜んで御一緒させて頂きます。)


僕はサウナで中年スキンヘッド男に
厭らしく嬲られた事を忘れる為、

この優しい老人と食事や話をしたいと思った。

その日は一日中、屋代老人と過ごした。

僕は自分と家族の事と得意な趣味は
将棋などと語りました。

特に一番興味がある事は賭け事でした。

18歳を過ぎたので
パチンコや麻雀など知識があるが
遊んだ事は無かったからです。

僕の話を終えて、

今度は矢代老人が身の上話を語りだした。

「屋代さんの仕事は金融関係で若い頃から
相場を勉強して一代で大きな財産を築いたが
今では現役を退いて気楽な隠居生活を
しているとの事だそうだ。

また、資産が多くあるので
生活には困らないと語っていました。

しかしも若い頃から仕事一筋なので
結婚はしなかった。

身内や親戚も無く、

天涯孤独だと言う事らしい。」

屋代老人の僕に接する態度は優しく紳士的で
思いやりがありました。

その人柄に僕は老人の事が好きなりました。

老人も僕の事がとても気に入って
友人に成って欲しいと頼まれ、
僕は快く承諾しました。


矢代老人はとても喜び、

僕にこれからは毎週二回ぐらい、
会って欲しいという事を言われるので
快く約束しました。

屋代老人(これから君の事は
薫ちゃんと呼んでも良いかな?

わしの事はお爺ちゃんと呼んでおくれ、

次に会う時はパチンコで遊ぼうね、)

と言ったので僕は「とても楽しみにしています。」

と言って矢代老人と別れました。

それから屋代老人と約束以上に何回も
会い楽しい時を過ごしました。

今では矢代老人を心から信頼しています。

僕達は年の離れた親友に成りました。

しかしその頃、
自分の家庭では大変な事が起こっていたのです。

三章(サウナ)終わり
              四章につづく


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