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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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県警本部同時多発爆発テロ-4

佐川は結衣を睨みつけながら言う。
「お前…一体何者だ…?」
結衣は微笑を浮かべたままの表情を崩さない。佐川は旬に視線を向けると、もはや使い物にならない事は一目瞭然の怯えようで体を震わせていた。

「朝の8時に千城県警本部を爆破して、それを合図に全国にある県警本部を次々に爆破する計画は知っているわ。でもね、今現実はこんな感じになってるのよ?」
結衣の仲間がパソコンを持って来た。ディスプレイには全国各地の県警本部前でサーガの同志らが次々に取り押さえられ逮捕されている様子が映し出されていた。
「な…」
サーガは呆然とした。
「フフフ、情報は筒抜けだったって事。つまり、失敗。」
「う、嘘だ!」
「し・っ・ぱ・い♪アハハハハ!」
結衣は心から楽しそうに笑った。そして結衣はスマホを手にする。
「あ、石山本部長ですか?うまくいきましたね。」
結衣は石山の携帯番号を知っていた。
「ああ、君の言った事は本当だったんだな。礼は言わなければならないな。全国の県警本部を救ってくれたんだからな。」
「礼には及びませんよ。別にあなた方警察を救いたかった訳じゃありませんから。佐川の罠にはまりそうだった中垣結衣さんを助けたかっただけなので。」
「…君は今どこにいる?佐川はいるのか?」
「それはお答え出来ません。私は私のやり方で佐川の居場所を突き止めたのですから。佐川を捕まえたければ早くこの場所を突き止める事です。」
「もうこれ以上罪を重ねるな。」
「あなた方に指図を受ける義理はありません。フフフ、でもこの居場所のヒントをあげましょう。」
「ヒント…?」
「ええ。これから5分後にあの小倉旬と言う男に取り付けた爆弾が爆発します。大きな爆発になりますから、そこが今の居場所です。どうですか?大きなヒントでしょう。」
「馬鹿な真似はやめるんだ!今すぐ爆弾を止めるんだ!」
「それは無理です。もうタイマーは動いてますから。今から5分後にここは爆発します。佐川らを助けたければ爆発する前にこの居場所を探し出すしかありません。私は私の目的の為、あなた方に捕まる訳には行きません。佐川の言葉を借りるなら、今日が私にとっての記念日になるでしょう。湯島武史の残した忌々しい呪縛からこの千城が解放される記念日に、ね。」
結衣はそう言って電話を切った。佐川は結衣をじっと睨みつけながら言った。
「お前…誰だ…?」
今の会話は同じ職場に勤めている間柄の会話がには到底思えなかった。疑いをもった佐川の前で結衣はまるでマスクを取るかのように首筋に手を当てた。そして本当にマスクを取るかのように顔を剥がした。
「!?」
剥がされた皮膚の下から現れたのは佐川の知る女の顔であった。
「お、お前は…海老川優里…!?」
「フフフ、久しぶり。」
「…特殊メイクか…。」
「フフフ。」
今サーガの目の前にいたのは特殊メイクで結衣になりすました海老川優里なのであった。


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