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【性転換/フタナリ 官能小説】

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-1

一樹が通う学校への道のりは長く、自転車で30分もかかる。家の周辺は田んぼばかりだが、道のりにはコンビニもあり民家もあり、比較的人通りが多い道だ。しかしその道中に人通りのない林がある。車の往き来が激しい道を避けるためにそこを通るのだが、電灯はない。道路は舗装されているがひび割れていて自転車で通る度にガタンと揺れる。その道路は川の氾濫を防ぐ堤防の役割も担っている。川といっても幅10メートルもない小さな川だが、それでも川の氾濫は侮れないということだろう。川から堤防までは5メートルほどの土地がある。車通りの激しい道を曲がるとその道路へ繋がる。川と堤防の間に畑があり、よくゴミを燃やしているお爺さんがいる。畑の次にトウモロコシ畑が現れ、その次に「林」がある。細い竹のような植物が見上げるほど生えていて、日中でも奥は暗くて見えそうにない。付近には捨てられたゴミも散らばり、黄緑色の林に不潔感を漂わせる。

一樹は帰り道は必ずそこを通るのだが、学校の課外や塾などがあり一定の時間に通るわけではない。今日は塾がありその「林」を通りかかったのは9時すぎだった。



放課後課外に加え、塾もあった一樹は空腹感にさいなまれ帰路を急いでいた。彼(彼女?)はふたなり、つまり男性器と女性器を併せ持つ珍しい人間である。睾丸はない。

「放課後課外と塾の組合せはやめてほしいな〜。」

疲労感と空腹感は増していく。
いつもの分かれ道を左へ曲がる。
週に二日くらいのペースで物を燃やしたにおいがするのだが、今日はしなかった。
いつも外に放置されている飼い犬も今日はいない。

「吠えてくる犬がいないのも寂しいものね…暗いし。街灯付けるべきでしょ、ここ。痴漢にはもってこいの場所ね。」

そんなことを考えていると、ピシッと顔になにかがあたる。次から次へと何かが当たる。虫だ。街灯がないから自転車のライトに集まってくるのだ。顔だけでなく首もとにもおなじような感触がある。

「え!?待って、なにこれ気持ち悪い!なんでこんなにたくさんの虫が集まるのよ!」

原因がライトだと気づいていないようだ。おぞましい感覚に襲われていると、いきなり目に激痛が走った。

「痛っ…今度は何よ!」

片目を押さえていると、逆の目にも激痛が訪れた。
そして気づいたときには草の上に横になっていた。
両目に虫が入ったのだ。視界を奪われ、路面のヒビに自転車の操縦を奪われた。ガードレールも縁石もない道だから、そのまま下の「林」へと転がり落ちたのだろう。
その衝撃でうまく体が動かせない。相変わらず、視覚は奪われたままだ。

「なにっ!?体は痛いし目は見えないし、なんなのもう!」

重なる不幸に少し涙ぐむ。が、何も見えない。
しかし何かがこちらを照らしているのはわかった。
ともに落ちた自転車のライトだろう。少し安心できた。
体の痛みが引くとともにあのおぞましい感覚が不快な音と共に蘇る。辺りから虫の羽音と肌に止まる虫の感覚がある。いくら体を動かしても、虫はいなくならない。

「いやぁ!やめて!気持ち悪い!」

虫も集まるはずである。一樹は今、自転車のライトに照らされている。
首もとから服の内側へ何かが入り込んだ。一匹ではなく複数いる。

「お願いだから出て行って!いやぁ!」

身をよじる一樹の太ももにチクリとした感覚。本人は気づいていない。
だんだん体が動かなくなってきた。一樹が不快感から逃れるのを諦めたのもあるが、太ももの感覚が原因だろう。麻痺させる能力でももった何かがいたのだろうか。右の太ももから力が抜けていく。

「もうやだよぉ…だれか…」

疲れ果てて眠りにつきそうになる。
しかしそれは胸部からの感覚に妨げられた。
一樹の乳首に無数の黒い虫が群がっている。
羽虫だろうか。アリだろうか。
今わかるのは、胸部からの気持ちいい感覚だけだ。

「ふっ…ん…んんっ…」

胸の大きくない一樹の下着はサイズが合わず、横向きに寝ることで隙間ができたのだろう。
体勢を直そうとうつ伏せになる。

「はぁっ…ん…あぁ…いやぁ…」

下着と胸とで虫は閉じ込められて、よりいっそう激しく動く。押しつけられたことで乳首への刺激もより強くなる。小さめの胸の頂点にあるそれは尖っていた。表面積は増え、刺激も増す。

乳首への刺激で溢れ出した蜜にも虫は集まっていた。
いつのまにか布の隙間に入り込み、一樹の女性器に群がっている。そこから生える10cmもない男性器にも集まっていた。どちらからも湧き出す蜜が甘いのだろうか。溢れ出す部分に集中している。

「ひあっ!?そんなところまで…んんっ…気持ちいい…」

視覚を奪われたままの快感は普段のそれとは違う。
刺激に物足りなさを感じ、微かに動く自分の指を使う。
乳首は虫に預け、右手で男性器を。左手で女性器を。
ゆっくりと上下に擦る。一方で左手は穴の奥へと虫を押し込むように愛撫する。膣のなかで虫がうごめく。

「気持ちいいっ…こんなの初めて…あぁっん…」

肛門をつつく何かがいる。今までの虫とは違い、継続的に穴の奥へと入ってくる。長く細い何かが穴の奥で動く。

「お尻も!?いつもと全然違う…っん…」

ふたなりを楽しみ尽くした一樹にとっても、こんなにも異色の快感は初めてだった。
特に驚いたのは乳首だった。同時に責められたことなどなかったのだ。
ぷっくりと腫れ上がったそれを全方向から、乳輪に至るまで、細かな刺激が襲う。

「おまたの奥ぞくぞくしてるぅっ…おしりの中もぞわぞわして…っんうぅ…だめぇ…乳首弄られながらおまんことおちんちん擦るの気持ち良すぎるっ…」

ついにそのときはきた。

「ああぁっ…くるっ…だめぇ来ちゃう…いつもよりすごいのきちゃう…んっ…あああっっ!?」

虫を集める原因を撒き散らしながら……



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