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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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過去からの足音-8

若菜の前から姿を消した海老川優里の姿はNシステムにも防犯カメラにも映されていなかった。海老川優里からしてみればそんな事で足がつくような幼稚なミスはしないだろう。やはり捕まらない自信があるから若菜の前に姿を現したのだという事だろう。

「田口の事件のシナリオを考えていた佐川健吾と言う策士を追い詰めるんだから相当手強いわ、彼女は。」
田口と佐川、両者を知る若菜が言うのだから間違いないだろうとマギーは思った。
「白山に姿を現したと言う事は木戸よりも北ですかね?」
「いえ、姿を現した場所は関係ないと思うわ?いなぎからの帰りだとすれば今から木戸に向かうだろうしね。やはりポイントは過去よ。海老川優里がその場所で憎むべき佐川に、レイプに制裁を下すに相応しい場所を考えないと。」
「海老川優里にとってはやはり地獄の底を味わった湯島武史宅でしょうか。」
「その可能性も捨て切れないけど、先日の調べで最近何者かが中へと侵入した形跡があった事が分かってるから、当然警察がマークしている事は知ってるでしょうし、何か違う気がする。もっと深い過去が存在する場所があるはず。残念ながら今は見当がつかない。しかも湯島武史は逮捕された訳じゃないから捜査記録もない。海老川優里の正体もごく一部しか把握出来てない。佐川を追い詰めたであろう海老川優里と私達警察には大きなアドバンテージがあるわ。佐川探しにおいて圧倒的に不利よね。」
「じゃあどうするんですか?」
「とりあえず気分転換にオナニーするわ。」
「はぁ〜っ!?」
「冗談よ。この件が終わるまで禁オナ禁セックスって決めたの。だからあんたもオナニーしちゃダメよ?」
「し、しませんから!!」
「まー、ストレス発散にしたらいいのよ、どんどん。」
「…」
してない訳ではない。しかし少しでもしている雰囲気を読まれたら最後、誰にいわるか分からない。マギーは下手に答えられなかった。

「さっさと事件を終わらせてさー、早くオナニーとかセックスとかしたいわぁ〜。」
背伸びをし、欠伸をしながら言った。

「そうだ、渚ちゃんのトコ行こうかな。」
「えっ?県警本部に戻らずにですか??」
「うん。吉川君とさとみちゃんにも捜査状況聞かなきゃならないし。じゃ、行こっか。」
「は、はい…。三島さんはどうするんですか?」
「華英ちゃんは杏奈さんに頼んであるわ?明日杏奈さんと一緒に千城に帰ってくる事になってるから大丈夫よ。どうして?」
「いえ、心の傷がまだ癒えてないだろうから少し心配で…」
「まぁね。そこに来ていきなり爆発騒ぎだもんね。でも大丈夫よ。きっとあの子は強いわ。」
「そうですか。」
マギーはただ単に心配しているのか、若菜のパートナーを奪われるライバルとして敵対心を抱いているのか自分にも分からなかった。


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