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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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過去からの足音-2

爆破されたフレア本部からは下條崇志の姿は見つからなかった。証言から何者かに車に押し込まれて連れ去られた事が分かっている。海老川優里にはそんな強引に下條を連れ去るメリットは感じられない。呼び出そうと思えばいつでも呼び出せるからだ。と言う事は爆破という手段からみても連れ去ったのはサーガこと佐川健吾側の仕業であろうと予測がつく。佐川は自分を鬱陶しく思っていた下條には気付いていただろうし、自分を狙っているのはフレアだと思っての犯行だろう。しかし下條を拉致した事により尋問して海老川優里の存在に気づくかも知れない。お互い敵がはっきりする事で一気に事が動き出す可能性が高いと踏んだ若菜は現場に立つ決意を固めたのであった。

「だから違うってば!このデータベースを開くにはここから入るの。」
「そ、そうだったっけ…」
「もう、何回言ったら分かるの??」
「ゴメン…」
マギーが杉山に仕事を引き継いでいた。マギーも若菜と一緒に現場に立つからだ。そんな2人に若菜が近づいてきた。
「何イチャイチャしてんのよっ♪」
マギーと杉山は顔を赤くして振り返る。
「イチャイチャとかしてませんからっ!!」
若菜はそんな2人に吹き出して笑った。
「てか、あんたらまだヤッてないの??」
「す、する訳ないじゃないですか!付き合ってもないのに。」
「え?まだ付き合ってないの!?今時の男は草食よねぇ。」
「それじゃ私が肉食みたいじゃないですか!」
「違うの??」
「違いますっっ!」
若菜にとってマギーは非常にからかい甲斐のある女だった。杉山も含めて2人をからかうのは非常に楽しかった。

「まぁどうでもいいんだけど、下條を乗せた車の行方は分かったの?」
「(どうでもいいなら聞かないでほしいわっ!)首都高から常磐道に乗り中インターで降りてます。降りてすぐに行方が分からなくなりましたが、車両は付近のラブホテルに乗り捨てられてました。」
「乗り換えたか…。でもNシステムを避けている暇がないって感じが出てるよね。動きが慌ただしくなって来てるわね、やっぱり。いなぎで逃げたフレア一味らしきトラックはそこから高速で東京方面に逃げた可能性が高いと言う事だから、きっと佐川らは中インターからいなぎ中央インターの間にどこか拠点を構えているはずね。杉山君、さらにNシステムを解析してトラックが異常に降りたインターを探し出して。私たちは再び千城へ戻るから。」
「分かりました。」
「じゃあ行くわよ?」
「はい。」
マギーは若菜の後ろを追って出て行く。ドアから出る前に振り向き、杉山をチラッと見たマギーであった。


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