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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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内通者-8

「すみません、腹が減ったのでコンビニ行って来ていいですか?」
吉川の言葉に木田の顔が解りやすく変化する。
「結構ですよ、どうぞ。」
そう答えた時点でやはり東署は自分とさとみを引き離したがっている事が分かった。普通なら客人の為に誰か使いを用意するはずだ。誰かに買いに行かせるのが常識だ。それを待ってましたと言わんばかりに送り出そうとした木田に心の中で笑った。

「署を出て左に進み3分程歩いた場所にコンビニがありますので。」
「分かりました。じゃあちょっと失礼します。」
吉川は席を立ち出て行った。
吉川が署を出た瞬間、木田のスマホに電話が入った。
「分かった。帰って来たらまた連絡しろ。」
そう電話する木田の態度の変化にさとみは不審に思い顔を見た。するとどうだろう。先ほどまでの穏やかな表情は消え、むしろ警察官と相対する種類の人間の顔つきに変わっていた。木田はさとみに歩み寄り威圧的な態度で上から見下げた。
「なぁ、あんたら何を調べに来た?」
「えっ…?」
さとみの体に恐怖が走る。完全に危険な空気だ。さとみはとっさに立ち上がり体を逃がそうとする。
「ちゃんと答えなさい?」
背後から体を抑えられた。振り向くと涼しげなと言うよりも冷酷な表情を浮かべる洋子がいた。
「ど、どうしたんですか…?」
洋子は無言でさとみを見つめていた。
「余所モンがデカイ顔してのさばりやがって。人ん家の秘密をズケズケと調べてんじゃねーんだよ。」
木田が凄みを聞かせてさとみに言った。
「な、何なんですか…!?し、失礼じゃないですか!?」
「あんたらの方が失礼だろう。」
そう言って入って来たのは署長であった。副署長も後ろからついて来た。さとみの周りは全てが敵であった。さとみはこの東署全てが狂っているんだて言う事を感じた。署長も副署長も顔つきは完全に犯罪者である。吉川が睨んだ通り東署は大きな闇を隠し持っている事は確実な事に気付く。
「悪いがオネーサンには少し姿を消して貰うよ。」
「ど、どう言う事ですか!?」
「マズいんだよ、あんたらの存在は、ね?我々は日本の警察の中でも覚醒剤捜査において最も優秀な署だ。その名誉に泥を塗ろうとする奴らは邪魔なんでね。」
さとみは震えていた。震えながらも署長を睨み、勇気を出して声を出す。
「暴力団と癒着して覚醒剤を手に入れ一般市民に売り捌き、使った瞬間に逮捕する手を使って…?」
署長は厭らしい笑みを浮かべ、ニヤ〜っとしながら言った。
「あの公安上がりのアンちゃんの読みか?ククク、さすが公安だ。そう言う裏事情に詳しいな。」
やはり吉川の睨んだ通りであった。しかしその事実が分かったからと行って大きく変わったのは自身の身の危険だ。しかしさとみは無意識にある言葉を口にした。
「最低…。」
署長はニヤニヤ笑い続けながら答える。
「私にとっては褒め言葉だな。ククク!」
と。腐ってる、その言葉はさとみを襲う体の震えが口から出る事を阻止してしまったのであった。


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